読書日記

2002年02月07日(木) 後藤正治「スカウト」(講談社文庫)の解説はすばらしい。

後藤正治「スカウト」(講談社文庫)の解説はすばらしい。柳原和子の解説ー後藤正治讃は十七ページに及ぶ長文で堂々たるまさしく「解説」である。「スカウト」のそれというよりは題名の通り著者への愛情に満ちたエッセイ風解説としても優れている。これを読み著者へのイメ−ジは一変した。ボクシングのノンフィクションが得意な作家から奥の深い、個を大切にし、一人の人間を描き出すことに傾注する秀でた作家へと変貌をとげてしまった。
俄然読みたい作家の一人になったのだった。すぐに「遠いリング」も買ってきた。
思えば「編集者の学校」に登場していた。この中でインタビューに答えてこんなことを語っている。
「僕はギリギリのところで生きている人に惹かれます。」(225ページ)
卒然として注目の作家の一人になった。
しかし、すぐには読み出せない。ランズデールの「ボトムズ」(早川書房)を読み始めて65ページ。こちらも手が放せないもしくは目が離せない状況にさしかかりつつある。スティーヴン・キングの「スタンド・バイ・ミー」風世界が始まりそうな兆しがあるのだ。


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