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日記を書く
■2004年06月14日(月) ヒナ VS 痴漢

先週の風邪が完治していなくて脳髄フラフラのヒナヱさんです。


というわけで、本日痴漢被害に遭いました。in 仕事帰りの常磐線。
隣の人の腕がどこにあるのか全く判らないくらい混雑してたので
「こりゃ痴漢天国さねー(´▽`)」とは思っていたけれど、
まさか自分が被害者になるなんて思いもよらず。

痴漢さん、ヒナヱのジーパンごしに一生懸命下のスイッチを探しておりました。
このジーパン硬いんでもの凄く不毛なんですが、何故か諦めない不屈の精神。

5分以上経過してもまだ頑張っていらっしゃるので、ぼんやりと脳内作戦会議。
相手の体格がわからないうちは車内での乱闘は避けるべし、と自分に言い聞かせる。
とりあえず次に停車するギリギリまで我慢→捕獲 という方向で会議終了。
ちゃんとオンディーのつかみ取りもやりました。謎。

松戸駅に停車する時に、脇に抱えてたリュックを直すフリをして犯人の手に接触。
通常の7倍で逃げる手を強引に追いかけると、行き着いた先は目の前のサラリーマン。

ちなみにこの時点での車内の位置関係、図解するとこんな感じです。


△=ヒナヱ ▼=痴漢 ■=その他の人

━ドア━━━━ドア━
■■■■■■■■■
■■■■■▼■■■
■■■■■△■■■
■■■■■■■■■
━ドア━━━━ドア━



…この状況で逃げられると思ってたのか?(´ー`;)


ガタイのでかい相手だったので、真っ先に視線で攻撃。
体格差を考慮して慎重になる必要があるかどうか、ここで様子を見るわけです。
場合によっては牙君を召喚するかな、などと思いつつ。

するともう、あからさまに不自然な姿勢で目を逸らす逸らす。
そんなに逸らしたら周りからも不審がられますよ。
思いっきり向かい合ってるんだから無駄なのに。

こりゃ警戒する必要ナッシングだな。
というわけで、いきなりネクタイを掴んで引っ張ることにしました。


痴漢「な、なんだよ、離してよぅ」

ヒナ「なんだよじゃねぇだろが言い訳の一つでも言ってみろやボケ」

痴漢「………………」

言い訳ナシかよ!!(´□`;)


丁度ドアが開いたので、そのままホームに引っ張り出すことに成功。
そこでようやくヒナヱの手を外そうともがきはじめる痴漢さん。


痴漢「ごめんよぅ、混んでて手のやり場がなくて当たっちゃったんだよぅ」

ヒナ「手ぶらで何言ってやがるの?もっとマシな嘘ついてみな」

痴漢「………………」

ヒナ「反論する気があんならしてみろよ、潔白ならできるだろうが」

痴漢「………………」

ヒナ「突っかかっといて反論もできんのかテメェは!」


ここで周囲の時間がピタっと止まる。
ちょっとしたディオ様気分です。みんなこっち見てるけど。

もうちょっと揺さぶってやるつもりだったんですが、
なんだか猛烈にアホらしくなってきたのでやめました。
私よりずっと大きなガタイのくせに萎縮しまくってる相手を見ていたら
もの凄くガッカリというか、拍子抜けというか、正に「萎え」てしまって。
やったなら素直に認めればいいのに、違うんだったら怒ればいいのに。
何て情けないんだろう、この人。

もう面倒になったので「誰か駅員さん呼んでー。痴漢だよー。」と叫ぶと
中年のおじさまが「駅員室まで一緒に連れていこう」と言ってくれたので
ご好意に甘えることに。ありがとう、名も知らぬおじさま(´人`)

で、駅員室で取り調べ。

長くなるとアレなので牙君に電話を入れてみたら、
「今からそっち行くから」とかなんか言いながら鼻息荒げてます。
あーあーもう、面倒な事好きなんだよなあコイツは(´ー`;)

しかも電話の声がかなり漏れてたらしく、

駅員「…今の、彼氏さん?なんか怒鳴られてなかった?」

ヒナ「や、いつも通りです。なんかこっち来るみたいですけど(笑」

# 興奮しすぎだよ牙君(´ー`)へ


私がおまわりさんと色々受け答えしてるうち、相手が容疑を認めた模様。
おまわりさんに「で、どうします?」と聞かれてしばし困惑。
交番にて厳重注意で済ませるか、面倒だけど被害届を提出するか、という選択。
被害届を提出するならあと数時間はお付き合いいただくことになりますが、と。

個人的にはもうどーでもよかったので「初犯ですか?」とだけ聞いてみると、
「痴漢ではないけれど他の路線でも何か問題起こしてますね」とのこと。
路線が違うのもあって、細かい事情はわからないらしいです。3へー。

で、「ちゃんと認めたんならそれでええですよ」と言ったら
相手がこちらにきて深々と頭を下げつつ謝罪しはじめました。
具合悪くて疲れてたし、謝られるのもうざったかったので
「相手が普通の女じゃなくて良かったね、こうやって注意してもらえて」
とだけ言い捨てて、後はおまわりさんに任せることにしました。

駅員室を出たところで牙に電話したら目の前まで来てるし。怖。
「相手の住所とか連絡先、ちゃんと控えといた?」と聞かれて
あーそういえばそうだ、忘れてた、というわけで再び駅員室へ。

牙君、おまわりさんが居ることは予想してなかったみたいです(笑
駅員室のドアを開けた瞬間、微妙にのけぞったのを見逃すわけもなく。


# 繁華街の(以下略)はおまわりさんが苦手らしいです


牙君の闘争欲が2%だけ満たされるのを見届けつつ、
相手の情報が書かれたメモを受け取りつつ、退室。





お互いに何となく釈然としないものを抱えながら、
帰りの電車で今回の件を分析してみたりとか。

いや、最大の疑問が残っちゃってるんですよ。

「なぜヒナヱに痴漢行為をする気になったのか」

だってどう見たって普通の女の子じゃないでしょ。
首にトゲついてるし、腕にも鋲付のリストバンドしてるし。
これ、威嚇の意味合いもあると思って付けてるんですけどね。
でもってミニスカ履いてたとかならアレですが、この日は実に重装備。
スーラバの半袖ジャージに黒のジーパン、スニーカー。色気ゼロですね。
体格だってそこらの女性よりはゴツいわけです。
こんな容姿の女にわざわざ痴漢行為をはたらく理由がわからない。

「たまたま目の前にいたから」
ってのが最大の理由なんだろうけど、それにしても相手を選べよと言いたい。
気が強そうとか、大人しそうとか、誰にでも第一印象ってあるじゃないですか。
私、穏やかで無防備そうな女に見えますかね?



牙君がストレス発散のためにたくさんビールを飲んで、この日は終了。
めんどくさい事は全部忘れよーっと(/▽`)/ミ■ ぽい