雑 記
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2012年09月08日(土) RP〜多分本体最後の

コリで、士官者全員にお手紙配達しようということになり。
たまたま担当した名簿の中にあって、それで。
築城第四部隊「神の裁き」部隊長、貴族にして毒と耽美の探求家、アルヤーヴ侯爵、略して紫さん(こう呼んでいたのは私だけかも)の『お墓』が……
これはさすがにちょっと…泣けました。
私は部隊だけでなく、内務でも部下でしたし、いろいろお世話にもなっていましたから。
眠りに就いていたのは知っていたのですが、いつの間にかグラプスエリア1、一等地にあったお屋敷がなくなって…

配達に行ったグラプスエリア2にお墓はありました。
その時の衝撃がRPとして残されたものです。
紫さんのポストに投函したのですが、お墓なのでお返事は来ませんでした。



躊躇いはあった。
足元には無数の小動物の骸。

「…でも。住所の通りなら、ここにも士官者がいるから。
手紙は全国民に配達されなければならないから」

エルフはおそるおそるその一角に足を踏み入れた。
すさまじいばかりの瘴気が渦巻き、紫の霧に閉ざされた一角には、家屋らしきものは見当たらない。
エルフはキトンの端で口元を蔽いながら歩を進めた。

瘴気故だろうか、立ち枯れたままの木立の間から石碑らしきものが見えた。
石碑に刻まれていたであろう銘は崩れかけ、判読することはできない。
僅かに残された文字を、エルフは子細に点検した。

「………紫候」

エルフはあきらかに動揺した面持ちで、両膝をついて朽ちた長物と、傍らに添えられた小物を凝視めた。

「剣と、グラス…」

触れれば霧散してしまいそうな剣をそのままに、時の澱と風雪に汚れたグラスを手に取り、手にしていたキトンで拭いた。
グラスは、年月を超えてなお、月の光にも似たしっとりとした燐光を放った。

それが特徴の焦点の定まらぬ茫洋とした瞳から、涙が零れ落ちた。
グラスを抱いて、エルフは声もなく泣き続けた。
瘴気がエルフを脅かしても、立ち上がることができなかった。


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