カウントシープ
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2006年04月16日(日) 万能な生物

単純に飛ぶことを望んでいるならば、人は自分の与えられた範囲を超え、相応を超えた世界をもうろつきたいという、飽くことのない欲望めいたものが垣間見え、人間の罪深い性のようなものを感じてしまう。

我々の多くがゴキブリを嫌いなのは、彼らがすばやく平面を移動する力を持っているその上に、飛び回る力をも持ち備えているからではないか、とボクは考えている。

カブトムシとの違いをよく問われているが、カブトムシは地面をそう早くは走れない。二次元も三次元も制覇しているゴキブリこそは、人間の理想の能力を備えている完全体のひとつなのかもしれない。
(※ボクだってゴキブリは嫌いですよ)

それがもし、最初から飛ぶことをメインにしているならば、ただの飛行昆虫だと認識していただろう。大抵地面を張っていて、いざというとき自在に飛べること、それが恐怖の源であるならば、飛べないコンプレックスがそこに横たわっているのだろうか。


ロビン