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音のない声。

             byスイチ








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2004年01月08日(木) 頂き物&お返し


掲示板で書き込み頂いた作品と、そのレスとして書いた日生の文章置き場です。
上が頂き物、下の頭空けてあるものが日生の物です。
一応レス作品はテーマとか合わせてみたつもり…です;



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20040805   manaさま (詩)


「月日は百代の過客にして、行きかふ年も又旅人也。」

過日を顧みる事で今を憂いていても、悲しいだけである。
想い出が鮮やかに映し出されても、それは自分だけの記憶の取捨選択でしかない。
人は極端な喜びと悲しみしか憶えられない生き物なのではないのか。
死への恐怖、老いへの恐怖が支配しすぎるあまり、懐古主義になるのもまた必然である。

誰しも、死が怖いのではなく、ただ朽ちてしまうのが怖いのだ。



       思い出すのは、いつも“あの時”。
       記憶が正しいのかそうでないのかすら解らなくなる程、遠い日だった。
       きみが居ない僕の左側は酷く冷たく、
       きみが居ないのならいっそ僕も居なくなればいいのだと、ぼんやり考える。




+++
20040814   manaさま (句)(日生のは短歌;)


「打ち水に陽炎過ぎし君の声」


       「君の声 遠くかすかに 耳を撫で  目を伏せ想う 送り火の朱(あか)」



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