「生きていくのに大切なこと」こころの日記
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昨日の出来事の延長で、病院の周りを案内していただけました。私を案内して下さった方は「昨日怒っちゃったから…」と通りで出会う職員に説明をしていました。私はその言葉を興味深く聞きました。 病院の敷地内には老人健康保健施設がありました。天井から床まで木で出来た、大きくてきれいな施設です。利用者さんは具合が悪くなったら隣の病院へ移って治療を受け、よくなったら又施設へ戻る。おそらく、その流れの繰り返しなのです。どこかで書いたことがありますが、ドーナツの中をぐるぐる回っている、という印象を受けました。このことは、おそらく私の職場だけでなく日本の医療社会全体がそのようになっていると、過去の経験を合わせて思います。 関連する話題ですが、先日、私のフロアで急変して他の場所へ移動した患者さんが亡くなりました。私はその方の受け持ちだったナースから「彼女が枕元に出てきて、“楽になったよ。ありがとう”と言った」と聞きました。彼女の言葉は彼女のものなのでいいのですが、私はその時「楽になったよ」の意味を思いました。私はいつも患者さんの痰が詰まったら吸引をして痰を引く。その後呼吸は楽になるのだからいいことのはずなのだけど、果たしてご本人がそうして生きていることを望んでいらっしゃるかどうか…。私の働く療養科という場所は高齢か寝たきりで意思疎通の図れない方が多く、大体はこちらの判断で処置をさせてもらっています。寝たきりになった時、私ならしてほしくないことをしていることが多々ある、と思っているのは私一人なのでしょうか。いろんな事は、自然の流れの中でも必要なことなのかどうか…。 と言っている私も無意識のうちに社会の流れに乗っていることがありますから、心を基準にして看護をするように意識しています。そして、今の私に出来ることを少しずつしています。 幸いにも、私の受け持ち患者さんは会話が出来る方ばかり。その方達と語り合い、医療のことを少し手伝わせて頂きながら成長するきっかけを得ています。
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