「生きていくのに大切なこと」こころの日記
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今日は引越し。今日まで過ごした「始めてのベトナムの人との生活」 は安心と不便が共存した。そしてタバコと大きな音楽は私の思考の泉をさえぎった。毎日自分を伝えるということに疲れて引っ越すことにした。その前夜にしたことは、「小さなトラウマを取って移動する」 ということ。この国は新しい私が始めて一人で足を下ろした場所。たった1ヶ月とはいえ自分が暮らした場所には 「立ち寄れる場所」 として残しておきたかったから。そして、いつかはこの国の誰とも心を語り合いたいと思ったから。 動いた結果は、ニュートラルになった私の上に一つ屋根をともにした人々の心が重なって、思わぬプラスの展開になった。プラスを残して飛び立てるように自分を導くことが出来るまでに成長した自分が嬉しくなった。 昼過ぎ、迎えに来た車に荷物をつめてその土地を後にした。引越しの車はバイクの後ろに荷台を付けたリヤカーのようなもの。Cuchi に向かうからこそ見れる乗り物だろう。私は友人のバイクの後ろでその乗り物を誘導した。 バイクの上で見た景色。あたり一面の田畑と草を食べる牛。木の香り。田舎に帰ってきたような懐かしさ。子どもの頃、今見ている風景と同じ自然の中で過ごしてきた。見ている景色は同じだけれど心の中は違っている。今は自分に不足していたものを知っている私が未来に向かって歩いている。そう思うと、引越し先で「原体験」が出来そうな気がしてきた。 それから、田舎のあの森を思い出して帰ってみたくなった。けれど不思議なことだ。目の前の景色は怖くないのに、子どもの頃毎日歩いたあの森は思い出すだけでも怖い。トラウマが残っているからだ。心は正直だなぁとしみじみ思う。それから「本が出来上がったら、自分の為にあの森を歩いてあげよう」という気持ちになった。あの森に帰ってみることが本当の「原体験をしに帰る」ということだろう。
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