「生きていくのに大切なこと」こころの日記
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2008年11月08日(土) 思考

 この国に始めてきた頃、「人々が何を考えて生きているのか知りたい」と思った。その答えは最初から観光名所ではないところにあった。
都会では、町には看板が並び音楽が締め切ったバスの中まで聞こえてくる。食堂のお兄さんが炭焼きお肉の煙を扇風機であおって人々の嗅覚を刺激する。ナイスボディのマネキンが流行の服をまとい道行く女の子を夢の世界に巻き込む。男性の殆どはタバコを片手に歩いている。人間独特の考えるという行為を、音楽とタバコが邪魔している。生きるのに必要な感覚は自然を逸脱した刺激を受けて麻痺する。
 田舎では、澄んだ空気の中で夜空の星を数えることが出来る。小さな市場で買い物をして昼と夜はたいてい同じものを食べる。ベトナム語だけのテレビ放送の中だけで世界は見えにくい。別の社会が見えない分だけ、例えばタバコが体に悪いということを知る機会も少ない。
 これらのことは、程度の差はあっても日本と同じだと思う。そして自分も昔この世界で生きていた。
 ベトナムは日本の30年前だと言われる。今見ているものが30年前の日本と捉えるとベトナムの30年後は日本の今というようなイメージになる。日本が変化したは何故だろうか。変化があるのは、新しい考えを伝える人と聞き入れる人が居るからだろうか。
そうすると、私は今「新しいこと」を伝える人の側に居る。私は日本に居てもベトナムに居ても、過去とは違うことを大切にしている。
 夕方は、家に近くを散歩した。
今住んでいるところは、ハイウェイ道路の傍で埃はすごいけれど人が少ない分町は汚れていない。10区に居る頃は路上のカフェに入ろうとは思えなかったけれど、きれいな道路を歩いていると、「ここでご飯を食べてみようかな」という気持ちも涌いてくるから不思議。


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