「生きていくのに大切なこと」こころの日記
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2008年08月16日(土) 湯加減

 夕方、学校の友人に紹介してもらったアパートを見に行った。今は外国のご夫婦が住んでいるから6畳広さの部屋の中に生活道具はそのままだ。私が二人寝れるくらいのベッドが壁に沿って置かれていた。ご夫婦は、冷蔵庫や洗濯機など必要なら売りますと言った。私の住まいの条件はインターネット回線があることだ。聞くと、「回線はあるが、自分で設置したから譲るのに約100ドルだ」と言う。そんなまさか。ベトナム生活で飛行機代以外に100ドルもかかるものに触れることがあるなんて、想像もしないから驚いた。その他の家具も譲ってくれるという値段は、この半年の間にすっかり遠のいたドル値だ。汚れたヘルメットをかぶったまま質問していても、やっぱり日本人だからかなと思いつつ、尋ねるのをやめた。
 その物を買わなければ、立地場所と広さとクーラートイレシャワー付きで、11000円は安いだろう。シンク台は欲しいが、あれば調理器具がほしくなり自然と物が増えるから、逆に無くてもいい。シャワールームは今のところより広いし、市が管理している飲み水に近い水道線を自由に使えるらしい。(そんなものがあったのね)
 しかし、ネックになることが二つあった。私は今まで冷蔵庫とお湯のない生活をしたことがないのだ。ないない尽くしだが、冷蔵庫のない生活がどんなものかイメージが沸いてこない。それでも外に行けば物は買えるし何とかなるということにしてみた。しかし、冷たい水でシャワーを浴びるのはどうかというと、びっくりしてかわいそうになったお尻のイメージが浮かんでくる。条件の2つ目が確定した。安さより安堵感だ。それでも、一呼吸おくことにして、「月曜日に返事をします」と伝えて家に戻った。
 夜、お湯シャワーで喜んだ体でベッドに飛び込んだら、アパートのご夫婦から電話がかかってきた。
「インターネット回線買いますか?」。考えてみれば、Wifi があってもいい場所だから、回線はいらないかもしれないと一応聞いてみた。「Wifi 出来る場所?」「Wifi も準備できますが、もっと高いですよ」 
私のほうは、数時間前に別の友人から聞いた情報を思い出した。「Wifi を自分で付けた時、始めに20万ドンくらいだったよ」。
 どちらがどうかと自問する間もなく 20 万ドンを選んだ。真実は自分に問えばいい。私の生活に近いほうだ。
 電話を切った後、ある外国の友人の言葉を思い出した。
 「みんないい加減なんだから、いちいち本当のことなんか言うことないよ。」
 黒い箱の中で真正直に生きて辛くなっていた自分を思い出した。今だって時々、真面目にしすぎてしんどくなる。何が大切か、今を楽しむことだ。楽しんで書いた本なら、読む楽しみも大きい。
 私も時々、いい加減に出会う。そんな時は、ちょうどいい加減に対処できる自分を楽しもう。
何しろ私は、今、裕福と保護のある国から離れて生きているのだから。


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