日英双語育児日記
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2006年09月13日(水) オルルだのウォルクだの

昨日は、その前の日に大変だったThe Hatをもう一度読んだ。

一昨日の夜読んだものを、夜が明けて翌朝読ませた、という時間の短さのせいか、今度はほとんど止まらずに読めた。一、二箇所か。

で、気をとりなおして、今日はまたFrog and Toadのなかから、新しいもの。Springを読む。

やはり、なかなかてこずる。私が最初に読んでやったときに、五分くらいかかっていたのだが、Tが読むと30分。それでも、投げずに、いやがらずにやるのは、えらい。でも、ふざけたり、だらけたりしなければ、もうちょっと速く進むのでは、とも思う。

以下、どういう語が今のTに読めないのか備忘録として、書いておこう。



And it means that we can begin a whole new year together, Toad.

とあると、means, begin, whole, year, togetherでひっかかる。

次の文で、

We will skip through the meadows and run through the woods and swim in the river.

とあると、through, meadowsでひっかかる。

beginはそのまま読めばいいようなものだけれど、やはり二音節、というだけで難しいよう。それから、ghを読まない語が多いので、beginもgを読まないのじゃないか、と思ったよう。そういえば、The Hatのbeganでも「g読む?」なんて言っていた。

togetherなんかも、そのまま読めば読めそうなもんだけれど、三音節語、はそれだけで大変なんでしょう。

eaは厄介。mean, clear, meadow(これもこの話のなかで出てくる)がみな音が違う。headは読めるんだけど。

evenings, Listen, inside, bright, April, December, well, half, nightとか。

それぞれ、読めない理由があるべくして読めない、というかんじだ。多音節とか、黙字とか。子音重複とか。「わからへん」だなあ。ああ、こうやって書いていると、読めなくて当たり前だよ、という気もしてくるなぁ。

moreが読めないのにtoreが読めるのは、文脈の違いからか。

"Frog tore off the November page."のtoreはわかるけど、"a little more sleep will not hurt me."はそもそも、文として難しい。hurtもわからなかったし。

そんななかで、walkが読めないので、「alでオー。ウォルクとちゃうで、ウォーク。allもオルルとちがって、オール」というと、妙にうける。こういうのがおもしろいと思えるくらいの、言語感覚が見についているということでもある。

knockをクノック、listenはリストゥン、halfをハルフとわざと読みしてやると、これもおもしろがる。親としては、これで、本当の読みが印象に残ればいい、という思惑があるのだ。が、Tのほうは、同じようにおもしろい読み方をしてやろう、とrightを見てリッジうんぬん、とやろうとするものだから、そのあたりも停滞して時間がかかる。



逆に、今の段階で、どういう一節ならノンストップでいけるかというと、たとえば、こういう数行。

"Toad! Toad!" cried Frog.
"The sun is shining! The snow is melting. Wake up!"
"I am not here," said the voice.

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ところで。

できないところばかり書き連ねていますが、これくらいちゃんと読めるべきだとか、早くどんどん読めるようになってほしい、とか、そういう苛立ちからではありません。また、大事なのは英語の早期教育だ、と思っているわけでもありません。

私としては、最低限のフォニックスだけやって、あとはごりごり読ませているだけだし、これは水にどぼんと放り込んで、さあ泳げ(swim or sink)と言わんばかりのやりかただし、、短期的に見れば、効率のよい教え方ではないと思います。

ただ、ちいさいうちからできるだけ多くの語、表現に浅く広く触れてほしい、という思いはあります。過剰に語彙コントロールされたものだけではなくて。

本当は、子供たちが話し言葉を習得して言ったのを、書き留めていったときのように、書き言葉も、できるだけ傍観者風に、記録したいのですが。残念ながら、書き言葉は、ある程度意識的に学習しないと身につかないものなので、親もあまり傍観者風にはふるえません。。

そして、こうやって書いていくことで、Tにとっての難しさの内容が、私にとって改めて確認できるメリットはあります。

あと、それから、そもそもなぜ今のうちから、というところについてですが。これは、まあ、他に何も習い事もさせていないし、ひとつくらい、子供に付き合って、積み上げることで上達することをやらせてみるのもいいかな、という気がしているからです。そんななかで、毎日、英語の短い話を音読させることなら、付き合えるので。










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