留学先での独り言

2003年09月29日(月) 一つの怪我を見つけること

朝に慌しく課題を提出した後、睡眠もほどほどに練習にでか
けた。仮眠をへて午後も出勤し、6時半まで働いた。いやぁ
今日はよく働いた。

ひとつ少しうれしかったことが。女子のアイホの子が午後に
ATRを訪れてきた。右肩の調子が悪く、ここ最近さらにひど
くなっているという。シュートを打った後痛んだり、ドア
を引いただけで痛くなることもあるという。また角度に
よっては肩があがらず、途中で力がぬける感じになるらしい。

彼女はこの肩の不調を昨年の11月から持っていたらしい。
誰かにぶつかられたとか、何かしでかしたということは
ないけれど、徐々に痛みが増したらしい。前のトレーナー
の判断では、知らないうちにrotator cuffを損傷し肩の
後ろに痛みが生じているのでは?ということだった。

いろいろと話を聞いて、触診、ROM、筋力のテストを行う。
多少痛みのせいで右が弱いこともあるが、大きな問題では
ない。感覚の認識も問題ない。各怪我を想定した特別な
テストを行う。まず肩を動かしてみて、元々関節が緩い
のがわかった。ただこれは生まれつきで怪我によるもの
ではない。肩を動かして「ポキッ」となる位置はあるが、
問題とは思えない。

deltoid、supraspinatusのテストも痛みはあるものの
筋力は問題なかった。さて何だろう、気のせいか?と
思っていたらHawkins-kennedyとclunkテストでひっか
かった。正確に言うと、テストそのものはネガティブ
だけど、彼女いわく肩のあたりがなんかつままれる感じ
という。

Pinched?(つままれる?)

ここでようやくピンときた。(遅いっていわないでね。)
Allen'testとAdson's testをやる。前者のテストで
頭を左に回したら完全に脈が消えた。何度やっても同じ
結果が出た。逆の肩では起きない。Thoracic outlet
syndromeとわかった。

学生時代からトレーナーっぽいことをやっているけど、
誰でもわかるような怪我の評価をするのは簡単で、概
して話を聞き、見ればわかってしまうものが多い。今回
のように見た目問題なく、なのに長いこと選手を悩ます
ような怪我は見落とされ易く、その評価も難しいよう
に思う。

自分がトレーナーを始めてこのような会心の(?)怪我
の評価を出来たのは恐らく2度目だ。1度目は昨年の10月
23日(日記参照)。トレーナーとして少し自信がつく
とき、そして自尊心が少しくすぐられる時はこんなとき
だ。


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