軸 - 2004年01月06日(火) 僕は汚い大人になってしまったのだろうか。 僕はずるい大人になってしまっているんだろうか。 僕は他人の痛みのわからない大人になってしまったんだろうか。 僕はなんで、こんな人間に育ってしまったんだろうか。 そんなことをなぜかお風呂の中で考えてしまった。 僕は毎朝電車で天神のど真ん中にある会社まで通っている。 入社してもう3年になろうとしているのだが、なんだか同じ日の繰り返しのように感じる。 満員電車の中の人達は、みんな無表情で焦点の定まらないような目をしているし、 街を歩く人は誰も空を見上げようとはしない。 会社の人間もまた、誰もが常に何かに追われていて、 次から次に流れてくる書類の山をまるで何かのゲームのように処理し、また次のステージへ流していく。 そして今日も僕は同じ時間に起き、同じ時刻の電車に乗り、同じような表情を見ながら天神の街へ降り立った。 駅前の大きな交差点にできた信号待ちをしている群集の中で立ち止まった。 対面側にも人の群れができていた。 進めの信号と無意味に耳に残る音楽とともに、あの群集が一気にこっちに押し寄せてくる。 こっちの群集もそれに負けじと歩を進める。 お互いがお互いの隙間を縫うようにして行き交い、止まれの信号とともにまた一時の静寂が訪れる。 それは毎朝夕に当たり前のように起きる。 そして僕はその中に当たり前のように飲み込まれている。 でも、今朝は何か感じが違う。 浮遊感のようなものを感じている。 まるで地に足がついていないみたいだ。 それでも何か体に芯が通っているような気がする。 ダイヤモンドで出来たような強固な芯にこんにゃくのようなものがまきついているような光景を思い浮かべた。 ふと下を見ると、僕はマンホールの上に乗っていた。 その瞬間、ここは地球の軸なんだと気が付いた。 もちろん地軸ではない。 他の・・・例えば、価値観や宗教、風かもしれないし雨かもしれない。 性欲の可能性もあるし、食欲の可能性だってある。 とにかく「何か」の軸であることは間違いない。 きっとこのマンホールの下は、穴が地球の反対側まで続いている。 マントルも核も貫いて、反対側にも必ずこういう穴が空いているに違いない。 反側もこのマンホールと同じように何かでカモフラージュされているに違いない。 天神のど真ん中に「何か」の軸があるとわかって僕の意識は変わっていった。 そういうものがあるということを感じ取れたのは自分に何かの才能があるからだと考えるようになり、 自分はいつでもその軸の上に経つことが出来る。 その優越感は僕を支配した。 同時に爽快感も得ることが出来た。 マンホールの上に立つと、疲れや嫌なことや嫌な思い出が少しずつ僕の肉体から飛び出して行くのが分かる。 なぜならここは「何か」の軸だから、遠心力のようなもので吹き飛ばされていくのだ。 ここに立っていれば、「僕が回っているんじゃない。僕は中心にいるんだ。僕は静止していて周りだけが動いているんだ。僕は中心に立つ力があるんだ」と思うことが出来た。 マンホールの上に立つたびに活力と自信が溢れてくるのが分かる。 え〜っと、このまま書くとどこまでも書いてしまいそうなのでやめます。 これは昼間ふと思い浮かんだんだけど、小説のネタにしたいと思います。 ネタは何個かあるんだけど、実際書けてないな。 書いてないのがこれ合わせて4つ。 構想だけしかしないのかよ! BGM:Stage of the ground/BUMP OF CHICKEN ...
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