風の行方...深真珠

 

 

どれだけ涙を流せば、僕の中は空っぽになるんだろう。 - 2003年12月10日(水)

僕は一つ一つつみきをつみあげていく。
少しのずれも許さない。
デザインも配色もばっちりだ。
お城や花畑もある。
市場は物で溢れていて、活気に満ちている。
そこに犯罪という言葉はない。
まさに理想郷。

でも、それを僕は一瞬のうちに破壊してしまう。
それは簡単なことだ。
右手を振り上げて、そのまま振り下ろせばいい。
あっという間に、荒廃の地となる。

人々は住む家も持たず、食べるものを捜し求めてさまよい歩いている。
僕がその気になれば、家や食事を与えてあげることができるのに、僕はその光景をじっと見つめている。

誰がこんな風にしたんだ?
僕・・・?
そして、自分を責めるようになる。

せっかく積み上げたのに、どうして壊すような真似をしたんだろ?
自分の意思じゃないんだ。と言ってみる。
その声は虚しく響き渡るだけだ。

んじゃ、自分でやったんだな?と問う。
僕はこれを認め、暗い暗い海の底に落ちていく。


積み木崩し。


先週からずっと左の耳だけが熱をもっている。
常に赤く熱くなっているわけだけど、原因不明。
右耳は冷たいのに。


地球の内側がどろどろにとけちゃえばいいと思う。
そのどろどろは行き場をなくして、地表にでてくる。
富士山の火口や、僕の家の床下や、モアイ像の鼻の穴から。
湧き上がってくるような感じじゃなくて、にじみ出てくるように。
核を失った地球上では、不変の法則が成り立たなくなる。
万有引力の法則もアインシュタインの相対性理論も
なにもかもが過去の産物となる。
そして、きっと罪の概念すらも変わってしまって、
僕は晴れて自由の身になれる気がする。

それこそ、まさに理想郷なんじゃないの?


あなたは、それでも僕を見ていてくれますか?
僕は、ちゃんと生きて行ける?


...




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