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Hong Kong Life現在篇
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2009年02月07日(土)
「神経無罪、開心有理」棟篤Show一Show

精神科医師曽繁光と張達明がコラボするトークショーがあるというので見に行って来ました。
主催は"新生精神康複會"という、精神的な病気の人の回復を手助けする活動や就業場所の世話などをしている非営利団体だそうです。
協賛が政府の労工及福利局(職安と社会福祉局)で「精神健康推廣計画的活動之一」ということで、今回のショーは啓蒙活動的な要素が多かったです。
でもさすがというかダッミンはこういうお勉強色の強いショーでも楽しく観客を笑わせながら、香港での生活にはいかにプレッシャーが多く、常に緊張状態を強いられ、心の病気が特別ではないことを話していました。そして緊張状態を和らげる簡単な体操や、眠れない時に体を一部分ずつ(手から上肢、肩、首、顔・・足の順に)"緊張"→"弛緩"させる動きを観客と一緒にやりました。この緊張→弛緩ってのは各10秒ずつやるんだけど、やった後その部分の血行が良くなる感じですごく気持ちよかったです。
最後は"笑う"練習。楽しいときには笑えるけど、落ち込んだときや、つらいときほど声を出して笑うと気持ちも明るくなるということで、みんなで「小笑い(ひーひーひー)」「中笑い(はーはーはー)」「大笑い(わーはーはー)」と言うのをやりました。会場全体で「わーはーはー」ってすごい面白かった(^O^)
ダッミンのトークの後は曽医生が出てきて、今度はどちらかと言うと精神医学的な話。でも一般人も分かりやすいように具体例などをあげたりして、焦慮症(躁病)と抑鬱症(鬱病)の話などが聞けました。

その中で印象に残った話。。(違ってたらごめん〜)
*ネガティブな思想、食欲減退(或いは亢進)、寝られない、眠りが浅い、被害妄想→これらが2週間ずっと続いたら鬱の疑いがあるので病院に行くべし
*「現実を受け入れる」「事実が変えられないのであれば、自分を変えてみる。角度を変えれば違う見方が出来る。」「謙虚になる。周囲の人や専門機関に助けを求めるのは少しも恥ずかしいことではない。」
*もし「死にたい」と思ったらどうするか?→身近な人に「死にたい」と伝える。一人でモンモンはダメ。
*「死にたい」と思っている時は冷静ではないので、まずは一日以下のことを試してみる「最も会いたい人に会いに行く」「食べたいものを思いっきり食べる、誰かにおごってもらえれば尚良し」「何も気にせず眠る」
*1日試してもダメなら、又一日同じことを繰り返す。「死にたい」と思う気持ちは一時的なものなので、数日経つうちに気が変わるものである
*「人格障礙(害)」は精神病のひとつで、正常な社会生活に支障がある、反社会的な行動(窃盗や殺人など)を起こす等治療が必要。「衰格(超嫌な性格)」はただの人格の特徴の一つで、例えばむちゃくちゃケチとか超スケベとかだけど治療するほどではないものだそうです。

知っているようで知らない話がいろいろ聞けて、楽しく笑った上に勉強にもなりました。経済不況でますますプレッシャーの増えるこの頃の社会で、こういう活動は非常に意義があると思いました。定期的にやって欲しいですね〜