Hong Kong Life現在篇

EMI
HOME

2008年11月08日(土) ■

黐孖戯班(Moon Over Buffalo)

香港話劇団公演
原作:Ken Ludwig
翻訳/改編:余俊峰
導演:司徒慧焯
演員:潘燦良(左添/George), 彭杏英(莎莎/Charlotte), 劉守正(阿寶/Paul), 韋羅莎(翠翠/Rosalind), 王維(大偉/Howard), 雷思蘭(婆婆/Ethel), 周志輝(阿燦/Richard), 黄慧慈(阿蓮/Eileen)

1968年、元朗の場末劇団のでの物語。
劇団の左添、莎莎夫妻はかつてはスクリーンで活躍した明星だったが、今は場末劇団でシェークスピアなどの翻訳劇をやっている。しかしテレビの台頭で劇団経営は思わしくない。
左添は劇団の女優阿蓮と出来心で浮気してしまったことが莎莎にばれてしまい、怒った莎莎は前から彼女に言い寄っていた台湾人の星探(スカウト)阿燦と出て行ってしまった。
そんな時に台湾の著名な監督胡金銓が新作映画の主演男優が怪我をして、代役を探しており、今日の午後の劇団公演を見に来るという知らせを受ける。
しかし主演女優の莎莎が出て行ってしまい、もうだめだと思った左添はヤケ酒を飲んで行方不明に。
しかし胡金銓が来ることを知った莎莎は戻ってきた。今度は左添を探しててんやわんやの大騒ぎ。
そこに二人の娘翠翠の恋人大偉が楽屋にやってきたのを、莎莎は胡金銓が来たと勘違いして、酔っ払った左添も戻ってきて舞台裏は上を下にの大騒ぎ。
あと数分で舞台の幕が上がってしまう。一体どうなるのか!?

アメリカの著名な劇作家Ken Ludwigのブロードウェイの作品を、40年前の香港舞台に改編したそうです。
中文題の意味は「イカレタ劇団」ってな感じでしょうか。
見ててなんか違和感無い、どこかで味わったようなこのお笑いの感覚はなんだ?と思いながら途中で気づきました。『吉本新喜劇』や!!
それも私らが子供の頃に、土曜日の夕方に関西のテレビでやってた。木村進とか原哲夫とか船場太郎とか山田スミ子とか出てたやつ(関西限定ですんません)
衣装がダサ派手、動きがオーバー、分かりやすい勘違い、ありえないシチュエーション、みんなでずっこけるとか、いやぁ～むちゃくちゃ笑わせてもらいました(^O^)
もちろん言葉の壁はありましたが、シチュエーションコメディーなので外人でも充分笑える。
このお芝居を作った人の目的が、観客に楽しさや幸せを感じてもらう、と言うことであれば、私はバッチリ感じました。とっても幸せな気持ちで劇場をあとにできました、ありがとう!

今日午後の公演の後は、脚本の余俊峰と導演の司徒慧焯による座談会があったんですが、ありり?残ってる人が。。。私と友達を入れて4人、うそっ(汗)
あとで二階の人が降りてきて全部で8人になりましたが、それでもなんか言わされたらどうしようかとドキドキしたよ(^^;)
質問コーナーでは最初はみんなちょっと遠慮してたけど、一人発言するとさすがに物怖じしない香港人はどんどん色々質問してました。
監督がどうして舞台を40年前にしたのかについて「40年前の香港、つまり60年代末は今と違って『努力すれば成功できる』という夢があった時代だ。自分もその頃生まれた世代で、みんなにもあきらめずに続けていけば、きっと何とかなるって言う、そういうメッセージを伝えたかった。」と話してました。
笑っただけでなく、心も温かく感じる素敵なお芝居でした～♪
あともう一回見に行くので、ストーリーが分かった上で細部まで見られるのが楽しみです(^^)

≪

≫

初日