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Hong Kong Life現在篇
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2008年10月03日(金)
慈善舞台劇「留住百味情」

導演:陳曙曦
藝術顧問:錘景輝
演員:李司棋、胡美儀、羅冠蘭、王祖藍

今も健在の李曾超群という人の半生記。
Maria=李曾超群(李司棋)は料理がうまく、特に洋菓子の腕は素晴らしく、友達や夫の励ましもあり洋菓子会社を設立する。
テレビの料理番組にも出演し、会社の利益を慈善事業に寄付するなど順調だったが、やがて経営難から会社は倒産せざるを得なくなってしまった。
Mariaは自分が破産して借金が免除される事を拒み、何年かかってでも債権者に返済する道を選んだ。
借金返済が済んだ彼女は70才を超えてからも大学で勉強を続け、慈善事業も続けている。
大学の同級生大俊(王祖藍)がMariaの人生を課題レポートに仕上げる形で、物語は語られていく。

李曾超群という人は、一緒に見に行った香港人同僚によると有名な人で、彼女が子供の頃にテレビの料理番組に出ていたらしい。
最後のカーテンコールに本人が出てきて挨拶してました、今80才だそうで、でも見えない。さすがシャキッとしてる。この舞台もチケットの売上のいくらかが慈善事業に寄付されるそうで、私らもお芝居を見ながら寄付に参加していることになる。
その李曾超群を演じた主演の李司棋はついこの前までTVBの超人気ドラマ「溏心風暴之家好月圓」に出ていた荷媽ですね。
←真ん中が荷媽
李司棋は1968年のミス香港で、芸歴はむちゃ長いけど舞台は初めてだそうです。
年老いてからのセリフのしゃべり方がなんか高音で作ってるって感じがしたのですが、李曾超群本人の声を聞いて納得。スゴイ似てる!
Mariaの親友で洋菓子会社のパートナーでもある馮太を演じた羅冠蘭はさすがの演技力。泣いたり笑ったりのシーンでも超自然で観客が舞台を見ているということを忘れるくらい入り込んでしまいます。
そして今回私的ツボなのは、語り部の大学生役王祖藍。彼は全然レン仔じゃないけど、確実な演技力でこの1-2年TVBのドラマで注目されて、さらに歌も上手くバラエティーや司会もソツなくこなす才能の持ち主。
履歴を見たら彼も香港演芸学院の卒業生。売れるまでの数年間は舞台でもなかなか活躍していたようです。一緒に見たMさんとも話してたんだけど、やっぱり演芸学院出身の人は基礎がちゃんとできているから、舞台での声の出し方や立ち位置や、自分が今メインなのか、盛り立てる役なのかちゃんと分かってるんですよね。こういう俳優さんが後々生き残っていくのだわ。
羅冠蘭と王祖藍の生演技見れただけでも、このお芝居良かったです(^^)