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Hong Kong Life現在篇
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2006年01月22日(日)
博士の愛した数式+舞台挨拶

監督:小泉尭史
出演:寺尾聰、深津絵里、斉藤隆成、吉岡秀隆、浅丘ルリ子

10年前の事故で80分しか記憶が持たない天才数学博士(寺尾聰)のところで働くこととなった家政婦(深津絵里)とその10歳の息子の心の交流の物語。博士にとっては毎日が10年前の次の日であり、家政婦とは毎日初対面である。最初は博士のとっぴも無い言動に戸惑う彼女も、数字によるコミュニケーションの楽しさに魅せられ息子も交えて楽しく仕事をこなすが・・

見た後に心の中がやさしさで満たされ本当に幸せな気持ちになれました。人はこんなに愛おしいのだなと、男女だけではなく友達や家族や自然の草花も優しい風さえも愛にあふれている。でも映画は全然泣いたり大笑いしたりということは無いのです、淡々と静かに、でも確実に暖かくやさしい。
博士は80分しか記憶が持続しないがゆえに"今"を大切に生きているのですね。私も今をそして周りの人を大切にして生きて行こうと思いました。なんだか見終わってから時間が過ぎるほど感動が増していくような気がするな。原作本(小川洋子著)を買ったので読んでからもう一度見ようと思いました。

上映後の挨拶は小泉尭史監督と寺尾聰さんが登場。劇場が狭く(180席)舞台はおろか台もなくスクリーン前に立って15分ほど話されました。私は4列目ほぼ真ん中で、5mほど前にたった今スクリーンで見た寺尾さんがいるのはまだ映画の世界にいるような不思議な気持ち。
寺尾さんの第一声は「君の靴のサイズはいつくかね?」という映画の中のせりふで、それは博士が家政婦に毎日する質問なのですが、生声で聞けて私その時点で早くもノックアウト。。(笑)
小泉監督とは「雨あがる」「阿弥陀堂だより」に続くコンビだけど、一作ずつ監督の要求もたかくなりハードルが高くなっているとのこと。役を演じるのではなく常にその時にその人物は何を感じたのかを考えて自然に出てきたものだそうです。うーんさすが名優!このコンビの作品をもっと見たいぞ!

普段香港明星で垣根の低さに慣れすぎてるので(笑)日本での"雲の上の人"な扱いがありがたさを増してましたわ〜
寺尾さんファンとしては"今"の寺尾さんの魅力を存分に味わえ(渋くてかっこよくてちょっとお茶目でやさしくて厳しくて、おまけに野球シーンまで有)ポイント120点満点でございました(*^^*)
他の出演の方もすばらしく深津絵里さんは優しく芯の強い家政婦役にぴったりでした。
超お勧めです!ぜひぜひ見てください!!
↑写真はMOVIX京都に貼ってあった直筆サイン入りポスター♪