Hong Kong Life現在篇

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2003年09月30日(火) ■

無間道Ⅱ

導演:劉偉強・麥兆輝
編劇:麥兆輝・荘文強
出演:黄秋生・曾志偉・劉嘉玲・呉鎮宇・陳冠希・余文楽・胡軍・杜シ文澤・張耀揚・廖啓智

明日は国慶節の休日なので今日は友達と茶藝館でまったりお茶しながらそこでご飯も済ませて家に帰ってテレビでも見るかなと思っていた。
茶藝館にいたらJちゃんから電話がかかってきた。「ねえ、今から映画見ない?」「今から?何見るの?」「無間道Ⅱ!」
と言うわけで急遽レイトショーでまさに公開ホヤホヤの新作を見に行った。
旺角の映画館は夜中2時半の回までほとんど満席、前から2列目しか空いてない11時40分からの回を見た。
多くの香港人が｢この映画は見なきゃ」と思っている数少ない映画がいよいよベールを脱ぐ。その時映画館の中には観客の期待が充満していたと思う!
そして照明が暗くなり新しい伝説がスクリーンに流れ始めた・・・

※以下内容にはほぼ触れませんが一切何も知りたくない人は読まないで※

前作「無間道」の前史、1991年から1997年までの物語。劉徳華の若い時を陳冠希、梁朝偉を余文楽が演じていたシーンに時間は戻る。
でも今度の主役は黄秋生と曾志偉。そして呉鎮宇と劉嘉玲がからんで緊張の糸が素晴らしいバランスで最後まで持続していく。
香港映画界で最高のレベルのスタッフ、脚本、役者、端々にまで気の使われたシーンの連続。本当に大切に魂を込めて作られたんだなぁと思う。
前作で語られなかった過去が役柄に厚みを加えている。見ている間"因果応報"と言う言葉が浮かんだ。この過去を踏まえてもう一度「無間道」を見直したらきっと全然違う見方が出来ると思う。明日VCDを買いに行こうと思った。
黄秋生と曾志偉は言うまでも無いさすがは影帝の貫禄演技で感情移入して見入ってしまう。特筆すべきはやはり呉鎮宇だろう。あの繊細でいて大胆、柔和でいて冷血な演技を彼以上に出来る人はこの世界にいないと思う。金像奨の最佳男配角(主角じゃ無いのが残念)はもう鎮宇で決まり!陳冠希と余文楽はこれら演技派の中でそれなりに頑張っていた。陳冠希は多分絶対アンディと同じレベルの演技は無理って分ってるのか自分なりの役柄として演じてそれがかえって好感を持てる。でも余文楽の演技はなんだか見ててあまり楽しくない。役が悲惨とかそう言う問題ではなく彼自身が苦しいと思って演じているのかな?トニーに似せようと思ってたのかもしれないけど気の毒だがどう転んでもトニーにかなう訳ないので自然体でやればよかったのに。
・・・なんて勝手に書いてますがこれはあくまでも私の個人的な感想なので参考程度に読み流してくださいね(^^;)

現在撮影中の「無間道Ⅲ」は1997年から2002年の話なのかな?劉徳華と梁朝偉が出てくるからそうだと思うけど、この結末から2002年のあの時まで一体どんなストーリーが展開して行くんだろう。もう今からⅢが楽しみで楽しみでならない。

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初日