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東京タワー「オカンとボクと、時々、オトン」 リリー・フランキー著
私はリリー・フランキーさんがどんな仕事をしている人か、知らない。でも、そう言うことにかなり無頓着な私なので、実はいろんなところで知らないうちに、その仕事を目にしているんだろうな、とも思うのだけど。。。だから「良い本だよ」と聞いてはいても、書店で平積みで、かつ山積みになっているその本を前にそのタイトルや著者の名前からいったいどういう内容なのか想像出来ず少し躊躇した。
一気読みの私としては珍しく時間をかけて読んだ。 で、泣いた。というか号泣した。 リリーさんと、一緒に泣いた。
この本はリリーさんとその家族の話、主にオカンの話。 マザコンかなと思えるぐらい愛情たっぷりの話。
人は誰でもいろんなものを抱えて生きている。 人に話せること、 そして、人に話せないこと・・・。 重すぎて話せないこと、悲しすぎて話せないこと、 情けなくて話せないこと、 忘れたいから話せないこと、いろいろ そういったものを少しずつ心の中に沈殿させ みんな生きているのだと思う。 それは私も同じ。 普通の暮らし、普通の家庭、普通の人生、 そう言う「普通」が本当はとっても稀な事だと 私も知っている。
だけど、そう言ったことを自分から引き出しさらけ出すことで、その悲しみがほんの少しかも知れないけど癒されることもあるのかも知れない。この本のリリーさんは自分の腹を切り開き、これは腎臓、これは肝臓、これは心臓、、、といったように一つずつ自分の内臓を取り出してゆくようなそんな作業をしながらこの本を書いていたように思える。痛いだろうに。。。心はヒリヒリしただろうに。。。それらはオカンの墓前に捧げられた供物のようだ。だからか文章はとっても淡々としている。読み終えて、その淡々さに悲しみが透けて見えてより悲しくなってしまった。
人は愛情だけでは生きてはゆけないのかもしれないけど、 愛が無くては生きては行けない。 それがあれば何とかなる。。。 All you need is love 泣きながらも、そう言いたくなるような本でした(笑) 私が母親だからよけいに いろいろ思うことも多いのかも知れないのだけど オススメ♪
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