負けないように、強く。歩き続けられる強さを。
どこへ だれと みらいへ きみと

 

 

 
oOO 自殺
2004年03月26日(金)

きのう書いた彼は、飛び降りだったそうです。


その件に関して、昨夜友人Kと久し振りに電話しました。
酔いもあって涙声で話してくれたところによると。

今年の夏、二浪が決まっていた彼に、Kは偶然会ったらしいです。
「もう俺は大学へ行かない、ダンサーになるんだ」と言っていた
彼の言葉は、冗談だったのか本気だったのか・・・・
今となっては誰にも分かりません。
彼は、親に申し訳ない、こんな自分は無意味だ、とその時から
こぼしていたようです。
死ぬ何ヶ月か前は、カウンセラーにも通っていたらしいけど、
残念ながらその人は彼の救いにはならなかったようですね。
本当に、本当に、無念です。

そして、Kが一番辛そうに話していたのは。
飛び降りた日の昼に、Kは彼を見かけたらしいのです。
「俺が思うんはさぁ、なんで、飛び降りる前に、
 俺らのこと思い出してくれへんかったんかなぁ・・・・」
搾り出すようなひと言が、今も耳から離れません。




自殺するって、自分の命を自分で絶つということ。
それって、勇気がいるんだろうなあ。
私は安直に、そう思っていた。

でも、勇気なんていらないんじゃないかと思い始めました。
ただ何にも勝る絶望が、人を自然に突き動かすのではないかと。

絶望が自分を包んでいるときは、不思議に静かな心地であることを
私は知ってる。
感情とか生存本能とか、そんな動的なエネルギーは一切無くて、
ただこうするしかないんだって思ってしまう瞬間があることを
私は知ってる。
理屈じゃなくて、何でなんていわれても理由は分からないけど、
本当に迷いも無くそう感じて、そして動いてしまうだけ。

それが、刃物をもつか足を踏み出すかの差というだけで。

これから先は、私が勝手に考えたことだけど、
彼は、死にたいと思って・・・死を意識して、飛び降りたんじゃない
んじゃないだろうか。
ただ逃げたかったんじゃないかな。

何かいやなことがあって、ネットに現実逃避したりとか。
食事に逃避したり、買い物に逃避したり、
誰だってもってる心の防衛機能。

無意識に逃げ場をさがして、さがして、さがして、
その先が例え未来のない世界であったとしても、
何の不思議もないような気がしてきました。



ねえ、死ぬって、決して遠いところの話じゃないんだね。
きっと。
心の闇へ踏み込む一歩は、きっとすぐそこにある。


   
現在 今まで
 

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