愛しいから知りたいのか、知ったから愛しいのか。君がいることを当然と思う。君だからか、慣れたからか。喰らいついて失うか、失わないために諦めるか。進む痛みと戻る痛み、どちらが痛いかと誰が知る。君の影を掴んだときには、君はずっと先にいる。手に入れるたび、それは指の間から零れ落ちる。思い出の中で、ようやく君を見つけられた。夢も幻も知らない。だってここにあるのはそれじゃない。開いた手の上にきらきらとしていた、今はもうないもの。君を見ることができないのは、君がいつも後ろにいるから。