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2006年03月10日(金)  泣き笑い
一日中、頭痛がした。
同僚たちが「今日はやけにあたたかかった」 と言ったので、どうやらさっきから寒気がしているのは風邪のせいではないかと思った。

部屋に帰って恋人と会った。
私のおでこに手のひらをあてて、「熱はないみたいだけど」と言った。
それから、私の目を見て「熱はない」と言った。

顔が歪んでとうとう涙が我慢できなくなった。
やめてやめて、今泣かないで、と自分に頼んでみたけれど、願いは聞き入れてもらえなかった。

年末ごろから春が始まるまでのある時期だけ、一年という時間のその時間だけ、私の心はどうにもできない沼に落ちていってしまうようだ。毎年毎年、この時期に私は私でいることが嫌になる。
出来ることなら、今すぐにでもその窓を開けて、大きな声で叫んでしまいたくなる。

恋人は「思う存分」と言った。思う存分泣きなさい、と。
なんだかその言い草が私はとてもおかしくて、泣きながら笑った。


恋人がシャワーを浴びているあいだ、ソファーに脱ぎ捨てられていた彼の洋服は、胸の部分だけ少し濡れて湿っていた。私の涙でそこだけ濡れて湿っていた。
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