days
2005年12月19日(月)  エンヤと雪と富士山
冬になると、富士山が見える。
冬の空気はキンと澄んできれいだから、ずっと向こうの景色まで見渡せる。
そう思っていた。

あるビルの上階から、うっすらと雪をかぶった富士山が見える。
ずっと遠くにあるはずの山なのに、あんなにはっきりと姿を見ることが出来る。
あんなにきれいなのに、なぜかしら冬の季節しか見ることが出来ない。

私がまだ、20か21歳くらいの1月、東京に大雪が降った。
私がまだ、東上線の沿線に住んでいた頃、何日か続けて大雪が降った。
電車の中でイヤホンをしてエンヤを聴きながら、雪に反射してキラキラ輝く太陽の向こうに富士山が見えていた。
大雪で電車は徐行しながら走っていて、低い家々の軒に雪が積もっていた。
すごく眩しかった。雪にはエンヤが似合うと思った。

富士山はあんなに遠かったけれど、どこか清々しかった。

飛行機に乗ったり新幹線に乗るとき、富士山が見たいと思っているのに、どうしても眠ってしまって見逃してしまう。

東京にいながら、冬の季節だけ富士山が見えるこの場所は、私だけの秘密の場所だ。
Will / Menu / Past