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2005年11月30日(水)  誰に話しかけるおじさん
誰にも見えない人とおしゃべりしている人って、たまにいますね。
ひとり言というより、誰かと会話している人、いますよね。
あたかも、そこに誰かがいるように大きな声で喋っている人。
頭がどうかなっちゃったのかわかりませんが、たまにそういう人を見かけます。

ある寒い寒い日の早朝、私は浅い夢の中を彷徨っていました。
なんの夢だったかは忘れたけど、どこからかおじさんの声が聞こえたのです。
「あんたは間違っちゃいないよ!自分の思うとおりに生きな!」と。
おじさん、いい事言うねぇ。と、おじさんの言葉がしみじみと身に染み入りました。
おじさん、いい事言うわぁ、いいこと言う!と、浅い夢の中で私は思い、ぼんやり目が覚めてしまいました。

はぁ、おじさんいいこと言うけど、ものすごい近くからおじさんの声がしたけど?と寝ぼけた頭で思っていると、おじさんの声がまた聞こえてくるじゃないですか。今度はものすごく怒った声で「小泉が……」とか、「共産党は……」とか言っています。どこから声がするのかなと思って、窓を開けると、薄ぼんやり明るくなった道の真ん中を、ぼろきれみたいな服を着てのろのろ歩くおじさんを見つけました。

はぁー、見えない誰かと会話しているおじさんです。

おじさんのその声があまりにも大きいので、まだ目が覚めない街に響いちゃって私の夢の中にも登場してくれたみたいでした。
おじさんの声で目が覚めちゃったよ。

小泉論も、共産党論も、おじさんの言っていることは私には難しすぎますが、こんな朝っぱらに日本の政治に怒りを露に出来るそのおじさんの後ろ姿が、迷惑やらなんやらで。

元気だなー、と思いながらぼんやり眺めていると、新聞配達途中の自転車少年がおじさんの横に、キーッと止まり、「おじさん、結構好き勝手なこと言ってますね」と、意外に好意的な笑みを浮かべて、そしてまた走り去った。

まったくですね。
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