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2005年08月18日(木)  臆病者
私は臆病なので、結婚することが出来ません。

結婚をしよう!
と、思い立つときって一体どんな瞬間なんだろう。
やっぱりビビビっと感じるのかなあ。
私にはよくわからない。
だけど、きっと多分、そんなことを思い立つ瞬間なんて、私が思っているよりもっともっと簡単なことなんだろう。私が考えるよりもそんなに難しいことではないのだろう。

いつかは、結婚すると思う。
せざるを得ないと思う。
だけど、いつ?
いつ、結婚するつもり?
と聞かれたら、まあまだ先かな、と思う。
じゃあどれくらい先なの?と聞かれても、まあ……まだまだ先だよ、と思う。

会社の同僚から、結婚式の招待状をもらって棚の上に置いておいた。それを恋人が見て、「可愛い招待状だね」と言った。そうだね、と答えたら、恋人が「あなたはまだ結婚する気ないの?」と言った。

私の周りで結婚していく人が増えて、さらには子供を産む人が増えて、ああそうか、私もそろそろ結婚したり子供を産むような年齢になったんだと感じる。だけど、具体的に、より現実的に自分の結婚する姿を想像できないし、あまりしたくない。理由は、嫌だからだ。『今を失いたくない』と思う。
何かを失わないと結婚できない気がするのだ。
今の日常を、ひとり暮らしをする生活を、今の仕事を、恋人という関係を、それをすべてすべて失いたくないのだ。

結婚することが『今を失う』ことだと考えている限り、私は結婚できない。
だから、恋人と結婚の話をしたくない。

さあねぇ、と言いながら風呂場に行ってシャワーを浴びた。
恋人と結婚の話なんかしたくないからだ。

恋人と結婚の話を避けていることじたいが、いろんな意味で結婚を意識しすぎている証拠かもしれない。


今を失いたくないと思っているうちに、今は逃げて行ってしまうかもしれない。
恋人は、結婚したいだろう。そろそろ結婚を考えようと思っているだろう。
それが、私が結婚しないのであれば彼はちゃんとした結婚相手を探しに行ってしまうかもしれない。そう思われても仕方ないのかもしれない。

自分から、勇気を持って今を手放さない限り、指の間から『今』はするすると滑り落ちていくものなのかもしれない。

私は臆病なのだ。
どうしてこれほど臆病なのか、自分でもよくわからない。
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