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2005年07月03日(日)  LastDance
メロウなメロディーが聴こえてくる。
乾いたスネアの音が聴こえてくる。


たとえば恋人が、私のどこを好きなのか、私はまったく知らない。
多分同じように、私が恋人の何が好きなのかを、恋人はまったく知らない。

目を閉じて私はその音楽に聞き入った。
その曲の中で、恋する男の子は恋しい女の子に、いろんな言葉を尽くしている。
私は、ただそんな女の子が羨ましいのだ。
羨ましくて、私は目を閉じてその曲に耳を傾けるのだ。

誰かが咳払いをして私は目を開いた。
隣の部屋のソファーに座った恋人の足だけが見えた。
左足の親指は、その曲にあわせてリズムをとっている。
私はしばらくずっと見つめて、また目を閉じた。


もし、恋人がミュージシャンだったら、私は恋人の心の中を、彼のつくる音楽の中に見つけることが出来るのだろうか。
恋人の気持ちが知りたいと思う。
覗いてみたいというより、伝えて欲しいと思う。
形にしないと、やはりそういうことは伝わらないのだ。
表現する方法を知っている人は、それだけで羨ましいと思う。


すましてた君がゆっくり踊る
あした色のほら ラストナンバー

そんな風に、彼は歌う。

私は、恋人のそばに行き、その膝の上で昼寝の続きをした。
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