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| 2005年05月22日(日) 拘り |
| 久々に異母兄の家に遊びに行った。 遊ぼうーと言って家に上がったら、何して遊ぶー?と声が返ってきた。 ずっと以前、兄には彼女がいて、兄の家に遊びに行くたび、その家の主婦であるかのように掃除をしたり食事をつくったり洗濯をしたりする人がいた。 「美味しい?」とその彼女の料理を食べるとき、五月蝿いくらいに聞かれたことを覚えている。確かに料理は美味しいし上手だった。だけど、人の心をそっとうかがう様な目で、何度も「美味しいかしら?」「お口にあうかしら?」「好みの味じゃなかったら言ってね、あいちゃんに喜ばれるように勉強するから!」と言ったその彼女に、私は背筋が寒くなるような、粘着質っぽい神経の太さを感じたのだ。それ以降、兄の家にもあまり近寄らなかった。 私とはまったく違う種類の女性だなと思った。 どうして、兄はこんな女性が好きなのだろうとも思ったけど、なんだかいろいろと面倒なので早く結婚してしまえばいいのにとも思った。 たぶん、その感情は嫉妬に似たものなのかもしれない。 甲斐甲斐しく兄の世話をするその彼女は、何かの拍子に兄と別れ、もうそれ以来私は彼女と会っていない。 今の兄には、好きな人はいないのだろうか。 結婚したいという気持ちはないのだろうか。 もう32歳になるのではなかっただろうか。 この人は、「兄」という固有名詞があるだけで、私には本当の兄はいない。 だけど、私のコンプレックスは、ブラザーコンプレックスであり、ファザーコンプレックスなのかもしれない。異母兄弟である私たちは、私のそんなコンプレックスがあるからこそ、ここまで付き合ってこれたのかもしれない。 遊ぼうよといって、私は外に出かけた。 何して遊ぶ? と兄は言って片足立ちでバランスをとりながら、スニーカーの踵を履きなおした。 「私は、ブラコンなんだと思うよ」と兄に言ったら「そうだよ?」と、何を今さら言っているのかという顔をされた。 |
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