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2005年05月13日(金)  リピート
音楽をかけっぱなしにしたまま眠ってしまったようだ。

電気もつけっぱなしで、テレビは音を消したまま、海外のサッカーのゲームを中継している。時間はまだ眠ってから1時間ほどしかたっていなかった。電気を消してテレビを消した。暗い台所で、シンクにひとつだけ取り残されていたグラスを洗った。
東京は夜でも明るい。その灯りで私はグラスを洗った。

暗い部屋にまだ流れているその音楽は、永遠に永遠にリピートして、曲が終わってもまた頭から演奏を始める。

私のコンプレックスってなんだろうと思う。
私がコンプレックスとしているものは、一体なんなのだろうと思う。
私が私という人間であるそもそもの要因は一体なんなのだろう。

恋人の頬には小さなホクロがある。
目を凝らさないと見えないくらい、小さな小さなホクロがある。
なんともない、誰にでもありそうなホクロがある。
そのホクロを思い浮かべてみた。
頬のどの辺りにあっただろうと、正確に思い出してみようと思った。

小学生のとき、団地に住む友達のところに遊びに行った。
夏の、急な坂道を必死に自転車をこいだ。
坂のてっぺんにそびえ立つ団地は、大きく見えて日影をたっぷり作っていた。
あそこまで、自転車をおりずに昇れたら、願い事がひとつ叶う。
などと、自分で勝手に空想して、必死に必死に自転車をこいだ。
すごく暑い夏だった。


どうして私は大人になっちゃったんだろうと思う。
大人になってしまった事実に、私は時々愕然とする。
どうしてコンプレックスが積み重なるほど生きているんだろう。
小さな欲望だけでは飽き足らずに、欲しいものがどんどん増えていく。

私は、そんなことばかりを考え、その考えはループしてリピートして、結論に辿りつかない。終わりを迎えないことばかり考えている。

雨が降ってしまえばいいのにと思う。
嵐が来ればいいのにと思う。
本当のことはどこにあるのだろう。
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