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2005年03月01日(火)  耳たぶ
3回鳴らして出なかったら切ろうと思っていた。
恋人は、4回目のコールで受話器をとった。

来て。
と言った。
今すぐ来て。
と言った。

シャワーを浴びて服を着こんで髪の毛を乾かして、床に転がっていたらドアが開いた。

耳たぶを甘く噛んだら、口の中いっぱいに美味しい空気が入り込んできて、ごくりと飲み込んだらじんわりと体が温まってきた。爪を立てて頭を掻き毟ったら、ポロンポロンとマリンバの音がした。

雪が降っている。
雪はどうして音もなく降るのだろう。
いつから降っているのか、いつ止んだのか。

歌って。
と言ったら、
彼は歌う。

寝かしつけて。
と言ったら、
彼は背中を撫でる。

私の足先は冷たい。
私の鼻は冷たい。
彼の手は温かく、
彼の頬は冷たい。

午前3時、
私たちはそんなことをまだ続けている。
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