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| 2004年12月19日(日) この興奮をあなたに |
| ぜんぜんわからない人にはわからない話し。 TKYのライブを見に恵比寿に行った。 彼らの音楽はジャズなんだろうけれど、いやロックにも近い。私はなんでもそうだけどカテゴライズの根本やルールを知らないので、わかりやすくは言いがたい。 もちろん、私はT目当てだ。フリューゲルホルン&ボーカリストして日本唯一のプレイヤーなのだ。で、スペゲとして、な、なんと、あのいつまでも垢抜けない感じなゴスペラーズの村上てつや。まぁ、この人はどうでもいいとしてまったりゆったりとTOKUの音楽を聴きたい。 ジャズライブの小さなお店なら、お酒を飲みながら食事をしながら小さなテーブルについて、すぐ目の前の演奏を聴くスタイルが多いけれど、ここは7、800人程度が入る小さなホールだ。椅子に座ったまんまジャズを聴くというのもなんだか心地が良くない。ノリノリで聞きたいのだけど、周りのみんなはじっと動かず、映画を見ているのか講演会を聞いているのかといった様子。 んー、これはどうしたものか、なぜみんなノリノリではないのか。 Kってあの日野皓正の息子なんだってね。 Yってすごいカッコいいじゃん。 ピアノも格好よい。 インターバルでフロアに出てシャンパンを飲んだ。一緒に来た男友達はエビスを飲みながら、ふたりでふらふらしていたら、芸能人を見かけた。えっと、「坂」が名前についてる人。えっとー、「みき」。ああ、坂上みき? シャンパンがとにかく高い。グラス1000円。けど、美味しい。美味しいのでおかわり。友だちもおかわり。3杯飲んで3000円。席に戻ったらアルコールがまわってフラフラで、なんだかちょっと楽しくなってきた。 やっと、村上てつやが出てきたら、これまでけっこう静かだった観客席が急にわーっと賑やかになった。これは大半が村上ファンなのか。TKYに失礼ではないか。TKYのライブなのに。 ジャズの人たちって他のジャンルの音楽とも抵抗なく融合できることが多いみたい。 たとえばクラシックなら、格式高いとか品よくあれという、他を受け付けない頑固さがある気がする。なのに、ポップスもロックもR&Bもすべてセッションできてしまうのは、すごく羨ましいと思う。私は音楽を聴くと自分もうずうず踊りたくなってしまう。うずうず演奏したくなってしまう。もっといい音楽を聴きたいというよりも自分もあんな風に演奏したいという思いを感じる。 トゥッティというのは合奏という意味だけれど、クラシックが型にはまった予定通りの譜面道りのトゥッティならば、ジャズは感覚のトゥッティだ。最後にトンとみんなが揃う気持ち良さったらない。クラシックが偉大な作曲家が作った音楽やその意志を正しい形に起こして再現する音楽ならば、ジャズはひとりのプレイヤーの個々が作り上げる、その瞬間でしか得られない快感の音楽のような気がする。音楽はひとりひとりの力を集結させてつくるものだけれど、クラシックはプレイヤー個々の顔が見えない。ジャズは個々の存在が見える。 クラシックとジャズは、古くから受け継がれてきた音楽同士なのだけれど、けして真反対に位置しているとは思わない。だけど、それぞれに憧れる、もしくは羨ましくなるような要素を持っているような気がする。 TKYと村上てつやの組み合わせだってそうだ。明らかに異文化コミュニケーションで、ステージで腰を振る村上てつやのリズムにジャズのライブがこんなのでいいのかとたじたじするけれど、それはそれでいいらしい。とりあえず形になっていてそれなりに面白いから。 そしてなんと、最後にジブラが出てきた。YO!YO!とか言いながら、ちょーカッコよかった。 私と友だちは、もう我慢できなくなってヒップホップ調の阿波踊りをゆらゆら踊りながら、自分の気持ちを抑えることが出来ずに興奮して踊ってしまった。SAY wow-wowとかなんとか言いながら叫んでしまった。村上てつやとジブラとTKY。なんて素晴らしい異文化コミュニケーション。客席の隅っこでジブラの連れっぽいBなお兄さんたちが踊っているのが見えてますます興奮した。 ジブラのラップに村上がかぶる。ちょっと、ジブラが聞こえないじゃないよ。やめてよ、ゴスペ。ちょっと嫌味だわよ、村上ファン。 TKYを聴きにいったのに、最終的にジブラに侵されて、YO!YO!と言いながら動く歩道を走って、YO!YO!と言いながら友だち7,8人に電話して、3人が加わって池袋の居酒屋で飲み倒した。 現在、午前3時。帰宅。社会人としての責任が欠如しているのではないだろうかと、明日は仕事なのにきっと二日酔いと寝不足を確信して眠る。 この興奮をあなたにも。 |
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