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2004年12月13日(月)  何でも屋
例によって、ポストには不要なちらしが入っている。捨てはするものの、私はそれでも何気なくすべてに目を通す。デリバリーヘルス・裏ビデオ販売・マンションの広告・寿司屋のメニュー、そして何でも屋のちらし。

何でも屋のちらし。
小さな紙に
「何でも屋サン!ご相談無料、今すぐお電話ください」と書いてある。
そして、「お話し相手から庭の草むしりまで何でもやります!」と書いてある。

お話し相手かぁ。話し相手を必要とする人ってどんな人だろう。
孤独な一人暮らしの老人が思い浮かぶ。

得体の知れない話し相手がいれば、得体が知れないあかの他人だからこそ、人は多分普段言いがたいことを何でも話してしまうかもしれない。王様の耳のことをばらした床屋みたいに。
この何でも屋は、いろんな人の話し相手になりいろんな人の奥底を聞いて、一体なにを思うんだろう。
私がもし、何でも屋に電話するなら、この何でも屋がいろんな人の話し相手になった末、彼が(彼女が)一体どう思ったのか聞いてみたいと思う。

何でも屋のちらしには、1000円のクーポン券が4枚ついている。
1000円オフにしても商売できるということは、話し相手になってもらうために、一体、1時間につきいくらを支払えばよいのだろう。相場はどれくらいなのかなぁ。


何でも屋のちらしは捨てずにとっておいた。
電話の横に置いてある。
いつか必要になるかもしれないと思ったからだ。
いつか、いつかね。
でもたぶん、翌朝になってちらしを見たら、昨晩の自分はどうかしていたんだと、きっとちらしを捨てることになるだろう。
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