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| 2004年11月30日(火) 30である男 |
| 30歳という年齢の男性を、私は無条件に好ましく思う。 30の代に足をかけた男性は、それだけでどこか無防備に可愛らしいと思える。 私より幾分何かを知っていると期待させる。 大人だけれどどこか子供のような無邪気さと焦燥感も垣間見える。 だんだんと色んなものが似合うようになってきて、だんだんと色んなものが釣りあってくる。 女性にとっての30歳と男性にとっての30歳。 この世の人間を、男性と女性というたった二つのくくりで括ってしまうのはどこか忍びないのだけれど、でも仕方のないほど、世間一般的に、やはりこのふたつは何かが違うしどこかが違う。 私は18のとき初めて30歳の男の人に興味をもってから、25歳になった今でも彼らに好感を持ち続けている。 そしてやがて、私も30歳になる。 きっとなる。 私は30歳で死ぬかもしれないと思う。30歳より向こうは生きていないと思う。 特に他意があるわけではなく、なにか理由があるわけでもない。 ただ、30歳を想像できずに、漫然と過ごしている今を思うと、私の30歳以降がふつりと途絶えてしまうような気がするのだ。 でも、こうも思う。15歳の頃、私は自分の20歳を想像できただろうか。 出来たわけもなく、そしてこうして私は漠然と20歳になり5年も過ぎた。 だから同じように、私はきっと30歳になっても生き続けるのだろう。 漠然と漫然と。 そして今度は別の年齢に憧れや好感を持つのかもしれない。 「30」というアルバムをリリースした30歳のアーティストがいる。 ジャケットの中の彼の顔は半分影に隠れているけれど、耳元でくるりと回った髪の毛が、私をくすぐる。ヘッドフォンをして彼の音楽を聴き、ゆっくりと目を閉じたら、いつだってどこだって眠れそうな気がする。その歌声にもメロディーにも“大人になった男性”という初々しささえ感じる。 共にいること 思いやること 君を愛することが僕であること こんなことを君に言えるのも僕であること It’s in Meと彼は歌う。 偶然だけれど、私の恋人も30歳の男だ。 私となにも変わらないように思えるし、私より年下のようにも思える。 でもふとした瞬間、彼はやはり30の男なのだ。 私はきっと、30歳の男性に無条件に好意を持つのは、そのふとした瞬間に見せる、そして本人にも無意識な “男性である部分”が垣間見えるからなのかもしれない。 偶然ではないのかも知れない。 恋人が30歳であることはただの偶然ではないのかもしれないと、ふと思う。 |
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