| days |
| 2004年07月31日(土) 夏の風物詩 |
| 彼は、駅前の美容室に髪を切りに、私は、近所の美容室へ浴衣の着付けをしに、待ち合わせの時間に部屋へ戻ると、さっぱり短くなった髪の毛の彼と、しっとり浴衣を着た私。 今年初めての浴衣を着てお出かけしました。 近所に「着付けします。着物・浴衣」の看板を下げた美容室は、私が2年に一度の程度でお世話になるところです。自分で着れるわけないしね。 団扇で扇ながら電車に乗って、カランコロンと下駄を鳴らして下町を歩いて、綿菓子を頬張りながら手を繋いで、ちりちりと控えめに散る線香花火を見つめて、鼻緒で親指と人差し指のあいだを傷めながら、そんなふうに夏の夜はふけていきました。 夏は大好き。寒いほうより暑いほうが好きだし、夏ならではの食べもの、たとえば素麺とかスイカとか好きだし、なによりお祭りと花火が好き。浴衣を着て神輿をかつぐのを応援して、縁日で食べ歩きしながら小さな花火をするのが好きです。それにしても、夏の季節は他の季節よりもずっと短く感じる。夏らしい頃って2ヶ月くらいしかないんじゃないかしら。ずっと一年中、夏だったらいいのにと思う。梅雨が明けてセミが鳴いたらその短さを惜しむように夏の楽しさを味わって、山下達郎のさようなら夏の日〜っていう歌を悲しい気持ちで聞きながら、やがて私の夏は終わるのです。 夏のシーンの中で一番好きなシーンは、深夜の駅のホームでセミの声を聞く瞬間。こんな真夜中でも、都会の街樹に止まるセミはまだミンミンと鳴き続けているのです。目を閉じて電車が来るまでその声を聞くのが、私の一番大好きなときです。 夜道を歩いていると、涼しい風が私と彼の耳の下をくすぐる。 あと1ヶ月ちょっとの夏を、もっと一緒に楽しみたいね。 |
| Will / Menu / Past |