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2004年07月21日(水)  面接ざますっ
朝、9時半。
私は朝イチのアポを終えて、会社に帰る途中。会社のボードに帰社時間9時と書いてあったけど、打ち合わせが長引いて少々遅くなってしまった。と、そこに会社から電話が。「いま、どこにいる?」と、上司がものすごく低い声で唸っている。「あ、いま駅なんでもうすぐ帰れます」チョー怖い。声が怖い。え?わたし何かへまをしたかしら?上司に怒られるほどのヘマをしたかしら?あ、なんか思い当たるフシはある。あれのことかな?これのことかな?強引に仕事をしてしまったのでもしかしてクレーム来たのかな?スレスレの仕事しすぎたなー。ああ、怖いな怖いな。怒られるのかな。ヤダナー。
「じゃ、すぐ帰ってきて」と上司が言うので、「5分後に帰ります」と返して駅内を猛ダッシュ。
相手を待たせている場合は、ちょっと多めに時間を設定すべし。5分といっておいて3分で帰れたらちょっと株上がる?まぁ、そんなことはどうでもいいので、猛ダッシュ。エレベーターとか来るの遅い。途中から乗ってくる人いたらむかつく。だって、私が会社に戻るのが遅くなるじゃないか。

も、戻りました。とビクつきながら上司の前に行くと、ちょっとちょっとと手招きをされてオフィスの隅っこへ。ああ、これは完璧、クレームきたね。ああ、あのことだ、きっとアノことだと思っていると、「今ねぇ、アシスタントの面接してるんだけど、あいさんもちょっと話してみてくれない?」
と、先日からうちのオフィスは、アシスタントを応募面接しているのですがなかなか条件にあう人がいないらしく、7月から採用する予定がこうしてどんどん押してしまっている。で、いま丁度、いい人が見つかっていて最終面接官である現場のマネージャー(うちの上司)が面接をしているところなんだけど、あいさんのアシスタントにもなるわけだから、あいさん自身で面接してみて、と言うのが上司の用事だったわけだ。
んー、私がですか。私が面接をするのですか。微妙だなぁ。なんか微妙だなぁ。

私は、派遣会社に勤めているので、派遣先(企業)に派遣する派遣社員を幾人も見て仕事をしている。面接と言うほどではないけれど、仕事の紹介をするときに、よくスタッフを観察することが求められたりする。会話をしている中でどれだけ理解度があるのかとか、どういう雰囲気の人かとか。大まかに言えば、派遣先(企業)からもらった仕事の内容に合う派遣社員をいろんな方向からマッチングさせていくことが求められているわけだ。いろんな方向とは、OAのスキルからこれまでの職歴から、またはその人の仕事の志向やら思考やら嗜好やら、その他諸々なわけです。
いろんなカラーを持った会社に合わせて一番近いイメージの人を派遣していくのは、ある意味第三者的な立場をとりながら企業の人事活用をプロデュースしていく、なんて格好よく言えばそういうわけなんですです。わかりづらいかもしらんけど。
私は、けっこうそういう「人を見る」ということが得意で、というか好きなんだけど(だから営業してるんだと思うけど)、なかなかねぇ、自分の会社となるとねぇ、やっぱり欲?が出てしまって慎重になるというか優柔不断になってしまってなかなか決められないものなんです。だから、上司も時間をかけすぎちゃって、未だアシスタントを採用できていないんじゃないかと。でも、もちろん今の私の仕事量や周りの人たちの仕事振りを見ていると、もう選んで採用している場合じゃないわけで。

あい(えー、私に面接を押し付ける気ですね、あなた。)
上司(いやいや、そういうわけじゃないですけどね。)
あい(いや、難しいですよ。私なんかの一介のサラリーマンが面接するなんて。)
上司(そこをなんとか。君が面接してくれてGOを出してくれたら採用しようと思ってるんだ。)
あい(あーちょっと、ほら、私に最終的な決断を押し付けているじゃないですか。)
上司(いやいや、そういう意味じゃないんだけどね。やっぱり現場で働く営業マンと直接話してもらったほうが、応募者も仕事の内容がわかり易いかなと思ったまでで)
あい(んむー)
上司(頼むよー)

と、無言で上司と目の会話をしたあと、ああなんだか面倒くさいなぁ。忙しいのに、なんで私が面接をしなきゃいけないんだろうと。ちょっと身なりを整えて、名刺を持って、手帳を持って、履歴書をお借りして、ああ、面倒くさいなぁ。と、いざ応接室へ。

なかなかハイエイジな方でした。落ち着きもあってどちらかと言うと淡々と仕事をしそうなタイプ。以前、営業をしていたというからコミュニケーションをとるのには無難な職歴かなぁなんて。ああ、でもどこをどういう風に判断していいかわからない。何をどんなふうに面接していいかわからない。
「いま、現在こういう仕事のプロジェクトがあって〜〜」とか「こういう仕事を今後はお願いしたいと思っています〜〜」と、もう充分に上司が説明しているであろう事柄をまた説明してみたりして。ああ、もうグダグダです。オロオロです。目の前の彼女は、「ええ、伺っております」なんて「そ、そうですよね。もう説明させてもらってますよね」なんて、もう間が持ちません。
実は、もし○○さんが当社で働いていただけることになったら、私のアシスタント業務を行っていただくことが多くなるかと思いますので、今日、直接私とお話しさせてもらっているんですよ、と言ってみたら「ああ、そうなんですね」とちょっと私を一瞥。そしてジロジロ。なんだろう。彼女は、「こんな若僧娘のアシスタントするなんて、大丈夫かしら。この娘はしっかりした仕事をしてくれるかしら。」って思ってたりして。逆に、私が面接をされているような気分です。「こんな私でヨイデスカ?」なんて言ってしまいそうになります。「わたし頑張りますんで、ぜひアシスタントをしてください」とか言いそうにもなる。

で、なんとか上辺だけは話しを終わらせて、面接終了。
なんだかものすごくヘコみました。自分の面接のグダグダさにヘコみました。派遣の営業をやっていく自信が……。一気にげっそりしてオフィスに戻ってくると上司が「どうだった?」と聞くので、「んー、大丈夫だったかと……」と答えると、おまえの面接の具合を聞いてるんじゃないんだよと言うので、「だ、大丈夫でした。あの人でイイです」と答えると、そうかそうかと満足げに頷いて、速攻うちの人事に電話して採用通知を出してもらう手配をしていました。上司めーっ。

だ、大丈夫でした。大丈夫です。はい。大丈夫、大丈夫。これからも営業やっていけるって。大丈夫ダッテ!
と何度か胸のうちで呟いて、自分を勇気付けてみたりします。
営業ってツライネー。

さて、私が面接したアシスタントの女性は、来週早々にでも出社されるそうです。
私の決定で彼女の仕事はスタートしたわけです。なんだか申し訳ないやらヘコむやらで。
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