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2004年04月14日(水)  春の雨
春の雨が好き。窓をつたう雨の雫が好き。

突然の淋しさに襲われてしまう。

私の喜びはどこにあるんだろうと悲しくなる。幸せになることがどれだけ不幸なことか、気が遠くなる。そんなことばかり考えている自分が好きではない。人を好きになることがどういうことなのかよくわからなくなる。

すっかり大人になってしまった。
自分を責めることが楽だと思うようになってしまった。
可能性や夢を現実のものとはわけ隔てて考えるようになってしまった。

私は私を好きではない。
私は私が一番怖いし、
私は私が一番残酷でお人好しで計算高くて弱い人間だと思っている。
私のことを好きだという男の気が知れないと思う。
そんな私を私は好きではない。


春の雨が好きなのは、外に出れば新しいもので溢れた雪解けの街があるのに、雨の中を傘差して出かけることもせずに、私は守られたこの場所でただそれをずっと見つめているだけにしか過ぎないということ。
窓をつたう雨が好きなのは、強く頑丈なガラスをいくら打ち続けようとも、怖ろしいものはそこから先、一切私に近づけないという薄くて軟くて根拠のないガラスのような安心感があるということ。


すっかり大人になってしまった。対岸の火事を見つめるような大人になってしまった。そう思うことがただただ自分を悲しくさせてしまう。
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