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パルレモアダムール |
2002年04月27日(土)→→→I know nothing ある日記を読んでいて、思ったこと。 その日記作家さんは、短大を出てからある一流会社に勤め始めた。 その会社はいわゆるエリートと呼ばれる、理系の一流大学を出た博士を持っているような人々の集まりだそうだ。 そこで、ずっと勉強&研究に従事していて、会社に入って短卒のかわいらしいお嬢さんに愛想でもにっこり笑いかけられた世間知らずの男達は、その日記作家さんをみな好きになってしまったらしい。 しかし、彼らのアピールと言えば、 「ポストイットって片側だけ糊ついてるのに、なんで片側だけ厚くなってないか知ってる?」←これってアピール? とか、 「君は僕の運命の女性だ!」 とか、訳のわからないものだったらしい。 世間知らずの恋知らずなので、暴走してしまうのね。 それでオタクな彼らに、彼女はもてもてだったそうだ。 ポストイットが何ですべて均等な厚さなのか、そんなこと知りたくもないわ!とその日記作家さんは書いていた。 わたしも研究室でそういうオタクな人に好かれたことがあるので気持ちはわかる(笑)。 ま、それは置いておいて。 わたしはポストイットの片側がなんで厚くないのか、知りたい。 そして、そういう、そんなこと知りたくもないわ!と一蹴されそうなどうでもいい知識をたくさん頭に詰め込んでいるのだ。 「トンネルのライトがオレンジなのはなんでか知ってる?」 などと、当時つきあっていた人に聞いて苦笑させたりなんてしょっちゅうだった。 そして、そういう「知識」というものは恋愛においては何の役にも立たない。 わたしや、その会社のオタクな人々は、色々な余計なことは知っているけれど、肝心なことは何も知らないのだ。 キスするときにどのくらい口を開けたらいいのか、なんてことすら。 わたしは、いつのまにか理系であることに毒されていたのだ。 ああいう、君は僕の女神なんだとか言っちゃう人たちと一緒なのだ。 そう思って愕然とした。 理系に見えないよ、と言われるのがうれしいのは、わたしは自分がオタクであるということを自覚しているからなのかもしれない。 そして、そう言ってくれる人も、わたしがオタクであるということを知っているのかもしれない。 もっともっと、人生や恋愛においてたいせつなことを知らなくてはいけない。 知り合いの4歳の男の子(ハーフ)が、I know everything !と言う。 わたしはI know nothing !だ、と思うのだ。 --- ちなみに、トンネルのライトがオレンジ色なのは、霧が出た時などに光が散乱して見えなくなってしまわないように、波長の長い光(ナトリウムランプ)を使っているからです。 ポストイットの片側が厚くないのは、糊の厚さぶん、紙を削っているからだそうです。 |