管理人トシの日記

2004年08月30日(月) 沖縄その27

そういえば先日のログハウスでの夏祭りでは、ギターのI君はチューニングに音叉を使っていた。この音叉はAの音程の振動が出るようになっているのだが、ギターでいうと第5弦の音をこれに合わせる。音叉はかすかな振動しか出ないので、耳を研ぎ澄ませて聴かなければいけない。それからもやっかいだ。5弦に合わせて他の弦を順番にチューニングしていかなければいけない。順番に合わせると最後はつじつまが合わなくなって、全体のバランスがおかしくなる。それを今度は和音を弾きながら調整をしていくわけだ。
はっきりいって時間がかかる。それに周りの音がうるさいと聴こえないのだ。しかし文明の利器ができるまではずっとこれだったはずだ。
なんでもそうだが、便利すぎるとダメになることは多い。

話が脱線したが、三線の若者はこうして時おりチューニングをしながらずっと歌い、演奏しつづけていた。しかし、誰一人聞く者もいなければ話しかける人もいない。よく見ると「三線体験コーナー」という張り紙があるではないか。そうか、だれでも弾かせてもらえるのか。そう思って歩みだした途端、うしろから声がかかった。そろそろ引き上げようとの催促だった。


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管理人トシ