ほんとうのサブ・トーンはいまいちよくわからないが、風の音がズズッとかスーとか入ればいいような気がするのだが。
たしかにアンブシャーを変えることで音色は大きく変化する。特に低音はバリバリからボワーに変わってくる。これがサブ・トーンだと思ってはいるのだが。 雑誌ジャズ・ライフにサブ・トーンをよく使うプレイヤーとして「スタン・ゲッツ」をあげていたが、え、ああいう音がサブ・トーンなのと思ってしまったのだ。たしかにバリバリではないが、かといってそんなにズズッという感じはしないのだが。
歌謡曲の伴奏なんかではけっこうむせび泣くテナーが登場するが、これぞサブ・トーンと言いたいのだがはたして真相はよくわからない。松浦ヤスノブのテナーは、風の音の中に音色が混じっているというくらい、激しく息を漏らしているのか尺八風の音を出している。私はこれがけっこう好きだ。
この夏に予定されていた「コパン・ドゥ・サクソ」は都合で延期されたが、エントリー曲を『鈴懸の径』にしていた。テナー・サックスとCDによる伴奏の市販楽譜である。このシリーズはアルト・サックスもあり、何巻にもわたって出版されているので、重宝している。アレンジがなかなかよくできていて、それなりにジャズの雰囲気を出してくれる。
この『鈴懸の径』もオーソドックスはジャズ・アレンジになっていて、小気味よくスイングすることができる。テーマのメロディー・ラインは中音以上の音を使っているのでむせび泣くことはむずかしいが、アドリブに入ると最低音近くまで降りてくるのでちょっとそれらしいことをしようとか思って練習していた。 この曲は日本の歌謡曲でナツメロになるが、どういうわけかよくジャズアレンジされている。鈴木章二のクラリネットで大ヒットもしたようだ。 我がハワイアン・バンドでもレパートリーとしてよく演奏する。最初は3拍子でスロー・テンポ、次にスチール・ギターのブレイクが入ってハイ・テンポの4ビートに変わる。ベースはせわしなく動き回るが、少々違ってもわからないし、別におかしくもない。4ビートはどんな音でも使えるからリズムさえきちっと出せればアバウトだらけでいいと勝手に思っている。
さあてこれから夏本番、がんがん吹きまくるか、暑さに負けてうなだれるか。どっちでしょう・・・。
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