またもや録画を失敗してしまった。
今回は設定自体は問題なく、見ると一応望みの映像は映っているのだが、音声はせず画面もざーざーで何が映っているのかさっぱりわからないのだ。チャンネルがひとつずれているような感じだ。 昔のテレビでは、カチャカチャとチャンネルを回すが、古くなってくるとチャンネルがピタッと決まらなくなり画像がきたなる現象に似ている。うぅ、たとえで年代がわかってしまうか。 そんなことはどうでもいいのだが、要するに録画失敗に変わりはない。BSのアンテナでも動いたのかな。 じつは、BSのビデオ・デッキにはテレビがないのだ。したがって何が録画されているか見ようにもすべがない。ビデオ・テープをほかのデッキにかけてはじめて状態がわかるという前時代的な作業をしているのである。
とろうとした映画は『普通の人々』。 いつかこの日記で話題にしたことがある。アメリカの平凡な家庭で起きた長男の事故死で、その家庭が崩壊していくさまが綴られていくのだが、これを柳田邦男がエッセイの中で取り上げている。この本は5〜10ページ程度のエッセイが40編ほど集められた『妻についた三つの大ウソ』というものだ。その中の「人生の復習」というエッセイである。
柳田邦男は映画の中身を話題にしているのではなく、音楽について記述している。バックに流れているバッハの『パッヘルベルのカノン』である。 事故死した長男の弟が、ショックで神経症に陥ってしまうが、母は長男を溺愛していたがために、この子を理解することができず家を出て行く。 弟は学校でコーラス部に入ってがんばるが、その練習している曲が『パッヘルベルのカノン』だ。ラスト・シーンでは、寒々とした戸外でたたずんでいる父子、そこにこの曲が流れ、消え入っていくというものだ。この情景が氏には忘れられないものとなっているのである。
録画に失敗したため、映画、曲とも氏のエッセイからの想像になってしまった。 今のパソコンにはテレビが見えるようチューナー・カードを挿入してはいるのだが、どうもBS放送を見るためにはBS用のチューナーが別途必要のようだ。おそらくこのパソコンが廃棄になるまでに、BSが入る可能性は非常に少ないだろう。
そんなもんだ・・・。
|