またもや録画を失敗してしまった。それも大事なものを。
きのう、中林淳眞先生がテレビで演奏された。それも生放送である。NHKの「きびきびワイド」という番組の中で先生のコーナーを設けて、そこでお話しやら演奏をすることになっていた。ほんとうだったら、時間的にも見逃すのだが、たまたま今月のレッスンの時、NHKの方が来られたので、チェックしておいたのだ。 しかし、なんということか、こともあろうに、こんな大事な番組をとり損なうなんて。

頼みの綱はK・恵さんだけだ。さっそく電話をかけた。 じつは、この日記に、テレビ放送のことを取り上げていたが、ひょっとして録画してもらっているかもしれないと、淡い期待をかけていた。期待はぴたり的中した。ほんとうにうれしかった。それもDVDに録画しているとのことだ。え、それだとうちでは見ることができないんだが。それではということでVHSにダビングをしてもらうことになった。
最近は、テレビ録画の方法として、DVDとかハードディスクとかが一般化してきている。それでもかなりの値がはるので、我が家では、『デジタル・ビデオカメラ』とともに、高嶺の花となっている。ビデオカメラにいたっては、15年ほど前のものなので、今ではテープさえ、ほとんど売られていない。先日も買いに行ったが、店の人から「もうこれだけ残っているだけです。」と言われた。 妻も「こんなのだれも持っていないよ。運動会までには新しいのにして。」と言っていたが、いつのまにかギターに化けていた。まあ、大蔵省は妻なので、私に、あれを買おう、これを買おうという権限はまったくないのだが・・・。
このDVD録画だが、魅力はとても大きい。鮮明さが違うとか、録画内容が劣化しないなどあるが、なんといっても、そのサイズだろう。テレビのまわりにはVHSテープが山のように積まれている。片付けても追いつかないくらいたまってくる。 じつを言うと、ほんとうは録画の失敗がないということが一番なんだが。これ、予約録画、それもいろいろな番組を続けて予約することができる。今のVHSのデッキでも高機能タイプは、できないことはないのだが、かなり大変だ。その点、DVDデッキでは、ハードディスクに長時間(おそらく何十時間も入ると思うが)録画できるので、一週間分まとめてということも可能だろう。ほんとに便利になったものだ。
K・恵さんに電話で聞いたところでは、先生の演奏が流れる中、番組がスタートするという、なんとも粋なシチュエーションだったようである。先生のいでたちにも驚いたと。なにやらかっこいい帽子に赤い服・・・。見てみないとわからないが、おそらく中南米の帽子ではなかろうか。とてもお歳を感じさせないダンディなスタイルに感動しましたよ、と言っていた。演奏では、いろいろな奏法を駆使していたようで、これもおそらく、スペイン、中南米などの音楽を取り上げておられていたのではないかと推測する。 中林先生が得意とするところは、どちらかというとクラシック系よりもポピュラーのジャンルではないのかと思う。編曲もポピュラー物が多数ある。それになんといっても、アメリカ、中南米を題材とした作曲が数多くあるのだ。
じつを言うと、学生の頃だから、もうかれこれ30年になるだろうか、通信教育でギターを独学したことがある。いわゆるレコード付きのテキスト方式なのだが、毎月、教材とレコードが送られてくる。その中に、ポピュラー音楽として、中林先生が講師となられていた。クラシックのお堅い曲よりも、楽しい曲がいっぱいつまった、このコースがとても待ち遠しかった記憶がよみがえってくる。何の因果か、30年を経て、今ふたたび、中林淳眞先生のご指導をたまわっている。
それにしても、K・恵さんからの録画ビデオが待ち遠しい・・・。
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