カール・ライスターの新聞記事を切り抜いていて思った。
毎週土曜日に切り抜いている記事がある。山陽新聞なのだが、題名は「わが古里・こころの歌」。岡山県笠岡市出身の音楽評論家、長田暁二(おさだぎょうじ)氏の執筆である。 現在88回なので、もうすぐ2年になる。 内容は、岡山県を中心に瀬戸内出身の音楽家、とりわけ歌謡曲関係の人物に焦点をあてた記事である。歌ができたエピソード、作曲家、作詞家、そして歌手の生い立ちなどなど。
長田暁二を知ったのは、かなり前からだが、それは、よくあるダイレクト・メールで送られてくるCDのセット物を購入した時である。「想いでの愛唱叙情歌集」という8枚のCDセットだが、その解説本を氏が担当していた。 それから、ラジオの歌謡曲番組なので、時折登場するのを聞くようになった。また、郷土の歌謡曲コンテストなどでも、審査員として出られている。
どういうわけか、郷土出身というだけで親近感がわいてしまう。先日テレビに出ていた作詞家「星野哲郎」は、私の同級生の親父さんと、昔いっしょに作詞の勉強をしていたそうだが、それだけで、なぜか他の人とは違うように感じられる。不思議なものだ。
「わが古里・こころの歌」の何回目かに”赤とんぼ”があった。この”赤とんぼ”の印象が強かったため、この切抜きをはじめたのであるが、歌についての意外な発見があったりしておもしろい。しかし、最初の頃の分は、ところどころ抜けがある。なぜか、集めるようになってくるとたまっていくのが楽しみになる。 おそらく、これが完結すると本にでもなるのだろうが、時とともに黄ばんでくる新聞の切り抜きは、これはこれでひとつの価値があるようにも思える。

切り抜いた記事は、そのまま山根一真式・整理封筒に放り込んでいるのだが、そのまま埋もれてしまうのかどうか、私にもわからない・・・。
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