管理人トシの日記

2003年05月19日(月) スペインの吹奏楽

きょう、吹奏楽では大変お世話になっているU先生から、一枚のCDが届けられた。
U先生には、すっかりご無沙汰してしまって申し訳なく思っている。
ここで、スペインの吹奏楽について、熱い思いがつづられている。思いというよりは、決意といったほうがよいだろう。U先生は、この一枚のCDにより、吹奏楽に携わった40数年のなかで、はじめて大きな感動を覚えたことをうかがった。そして、スペイン吹奏楽の研究をはじめられたと。

このスペインの音楽は、日本人の心に染み入るなにかを持っている。郷愁といえばよいのか、それとも哀愁とでも。
このCDは、なかでも曲として洗練されている。と思うのだが・・・。グラナダ、カディス、アストゥーリアス、コルドバ・・・、いずれも好きな曲だ。セビリアは、SAXカルテットでは好んで取り上げた。ギター演奏もたいへんよく合う。

このCDに出会う発端は、実は、1995年の浜松でのWASBE(世界吹奏楽大会)である。
私は、会社のリフレッシュ休暇を利用して、U先生は休暇を取られ、浜松のアクト・シティに1週間、缶詰状態で吹奏楽にひたった。朝9時から夜の8時9時である。この1週間は、アクト・シティ全部が吹奏楽で埋め尽くされた。浜松市あげてである。
WASBEは、3年に一度、各国を回っている。日本で行われるのは、ほんとうにまれなのである。それにちょうど休暇に恵まれるとは、ほんとうに機運である。U先生とは、次はイタリアでと話し合ったが、もう何年も過ぎてしまった。

浜松のWASBEでは、吹奏楽のそうそうたる方たちと夜、なごやかに談笑?させていただいた。アルフレッド・リードご夫妻、巨匠フェネル氏・・・。そして日本の著名人方とも。今は亡き團伊玖磨さんは、日本の吹奏楽の生い立ちを講演されたと記憶している。写真を見ると、とてもなつかしい。夜くりだした居酒屋幌馬車のマスターと意気投合したこと、帰りに、ヨハン・デ・メイたちと撮ったおどけた写真。
この時、私は、U先生にできるかぎり思い出を作っていただこうと誠心誠意つくしたつもりである。後でとても喜んでくださった。

じつは、この写真の中に、今回のCDのタイトル写真になっているマスキレス氏が写っておられた。宴会に同席されていたのだ。 〜つづく〜


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