ニッキ
雲樹 かず



 笛に詰めます?(小説調)

それは旅から帰った翌日の朝のこと―――
私は、親に起こされた瞬間こう言われた。
「蟹が届いたの!!見る?」

私は耳を疑った。
蟹なんぞ誰も買った覚えもないので普通なら届くはずがない。
母親は何を言っているのだろう?
それにしても、蟹というのは本当だろうか?
私は2日前からジャガーとあだ名がついてしまった。
そう呼ばれるからにはやはり笛に蟹を詰めておかなければならないのだろうか?
それとも、ピヨ彦やハマーさんがいないのならわざわざ笛に詰める必要はないのだろうか?
寝ぼけた頭でそんなことを考えていた。

着替えてリビングに行ってみると・・・どうやら蟹というのは本当らしい(信じろよ)
発泡スチロールの空箱が置いてある。
宛て名を見ると差出人は父親の会社の人である。
そんなに仲のいい人なのだろうか?それとも何かのお返しなのだろうか?
まさか会社の人全員に蟹を送っているなんてことはないだろう。

私が起きた時には既に冷凍庫にしまわれていた。
ケガニとズワイガニが2匹ずつ計4匹。
なかなか太っ腹な人である。

ああ、親がジャガーさんのネタが通じるのなら・・・笛に詰めようか、とでも言って一緒に笑うことが出来るのだが…
あいにく家にジャガーさんを知る人はいない・・・
仕方ないので、旅行計画用の掲示板に書き込んでおいた。

2002年03月08日(金)
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