2012年03月05日(月)
メモコンメモ


 月刊マシンガン★リークです、こんばんは(自虐か)(いや事実だ)。



 めずらしくほぼリアルタイムに、先日行った「東日本大震災復興支援 メモリアルコンサート」のメモです。
 ちょっとついったでは書ききれないと思ったのですね。
 というわけで、いつもの茶会メモ的なのりで、記憶のみをたよりにすべて「※個人の感想です」として書いておこうと思います。
 ※セットリストはこちらを参照ください。



[メモコンメモ:前段]


 実にいいコンサートでした。派手な演出も仕掛けもなく、淡々と歌い継がれるかたちで。でもそれぞれがひとりのエンターティナーとして今、自分ができることのすべてをぶつけている。なんだかそんな思いにあふれていたコンサートでした。

 以下、震災にまつわる各人のコメントから。


 親戚がまだ避難しているというとなみ、それでも自分にできることは歌うことだし、「歌いたい」と力強く言っていたり。
 タニオカさんが、忘れてはいないのだけれど、自分たちが普通の生活に戻ってしまっていることにどこか罪悪感のようなものを感じている、と。そういう感覚は自分も思っていたことなので、とてもリアルに感じられたし。
 「(病から)復活しました」というタモさん、そして「東日本も復活できますよお!」ともうとびきり明るく、自分をちょっとネタっぽくして語っているのがほんとタモさんらしくて笑ったし。
 一幕で順番にコメントをしていった時、そのラストがどりさんだったんですが「もう皆様に言われてしまいましたが……」その前置きが私はかえって好感がもてたんですよね。思いはひとつと思えたし。それでもやっぱり自分の言葉でしゃべってくれていたのもまたね……。

 そして夏希さんが、皆様がこの公演に来てくださったことで、福島で無料招待のコンサートができますと前置きをしてから「皆様の気持ちが支援としてつながっている、それを実感してください」っていうのが私的にすごくすとん、と落ちたんですよね。「実感」というのが。
 やっぱり当事者ではない私たちはどこか実感が乏しくて。でもこのメモコンが福島に行く、いま自分たちが楽しんでいるこの公演が被災地にいく、目の前の人たちがそれを届けてくれる。募金とか支援物資とかできる範囲でやってはいたけれど、そんな「実感」今までなかったなぁと。なんだか、その言葉がすごく自分的に残りました。

 「実感」という事でもうひとつ。ツレ先輩が阪神を重ねて、当時焼け野原になった神戸を見て「本当に復活するのだろうか」と絶望したことを涙ながらに語っていて。そういう実経験があるからこそ、より近く実感を持っているのかもしれないなと、感じました。もちろんツレ先輩自身は今回の震災の被災者ではないですし、ツレ先輩も「宝塚では地震だけだったけれど、東日本ではそれに加えて津波と放射能と」と同じではないことを強調をしていたけれど。それでも経験から実感に寄り添おうとしているように思いました。


 実感、実感言っていても、それは擬似だったりするのかもしれません。でも当事者でない私たちはできるだけ想像するしかない、そして忘れないようにするしかない、それで出来ることをすればいいんじゃないか、と。




 余談ながら、そして私の記憶違いでなければ、今回のコンサート、出演者誰も自己紹介していないんですよね(一日目はしてたのかな?)。それは復興支援だから(自分たちが主役ではない)からともとれたし、私は彼女らが自分のネームバリューでひとを集めている(だから言う必要がない)ともとれたし、とにかくそれもまた印象に残りました。



 なんだか固い話になりました。正直に言うと最初は復興支援というよりも「となみず!」で行っていたわけですが(正直だな君)(笑)思いがけず、震災に対して考え直すことができました。
 そう言った意味でも、いいメモリアルコンサートでした。


(いろいろ言葉たらずや言葉が過剰でしたらすみません)




 以下、いつものツッコミおちょくりテキストに戻ります。


[メモコンメモ:いつもの調子で]

・一幕は純粋にメモリアルでした。夏希さん曰く「宝塚には愛や希望にあふれた歌がたくさんある」と。プロローグはアップテンポ調の「スミレの花咲く頃」で始まったけれど、あとは割としっとりと。となみに「未来へ」を歌わせるのはちょっと反則(涙)。どりさんが「HOME」を歌ったのですが、在団中より更にうまくなったのではないかという感じの美声で。

・一幕の最後が「夜明けの序曲」で、タモさんと夏希さんが並んで歌っている(本役と新公)のがなんとも言えなかったです。

・一幕は割としんみりムードだったのですが、そこはやっぱりタカラジェンヌというか(笑)。震災トークでタニオカさんが「阪神の時は音楽学校の本科生で……」で、「(年齢の差に)めまいがしたわ」とよろけるツレ先輩とそれを支えるタモさん、で笑いをとっていました。その後、ツレ先輩は何度となくジェネレーションギャップネタで自虐ネタを披露しておられました(笑)。なんて書くとネタっぽいんですが、ツレ先輩がおどけたことで、空気がいい感じにゆるんでよかったんですよね。

・で、二幕はメンバーが在団中の、また在団後歌っている歌を歌う、というテーマで、しょっぱなが宝塚メドレーで、ツレ先輩のセ・マニフィークから始まるという、なんたるこのキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!(久しぶりに使った)(笑)感は。一日目より声がでてなかったとも聞きましたが、いやあそれでもあの「ティップタァァァプ!!」ですよ。一気にいつものOGイベントになったなぁ。

・タニオカさんの「タカラヅカオーレ」もすごくきたんだけれど、夏希さんの「たーかーらじぇんぬにかんぱいー\かんぱぁーい!/」って自分で自分に合いの手入れてのりのりだったのが相当かわいかったです(笑)。

・となみずで外伝ベルばらの「愛のかたち」。初日はとなみが歌い終わるやいなや、興奮して飛び跳ねて夏希さんに「ハウス!」されてたとか。さすがに二日目は落ちついて、とびはねはしなかったものの、「あたしテンションおかしくて」でへでへぐねぐねしていて非常にいいとなみでした(笑)。

・退団後初共演の二人。となみが、この公演自体がOGとの共演でドキドキしているし、久しぶりの夏希さんにもドキドキしているのだけれど、でもどこか安心感もあって……と。はいとなみずポイント入りましたよ!(笑)

・それでとなみが前日帰ってから思い出したという「愛のかたち」エピソード。ここの振り付け(歌いながらこう動こうとかこういうほうが感情みえるよとか)を夏希さんがつけてくれたのだとか。それを夏希さんすごいなぁさすがだなぁと見ていた、という思い出話を披露したところ「え?そうだっけ?」と覚えてない夏希さん(笑)となみ「覚えてないんですかー?」あまつさえ「覚えててくださいねっ!」て言い切ったとなみが微Sですごく、よかった……(笑)。

・しかし退団後にこうしてまた二人の並びが見られるなんてねぇ……なんかひさしぶりにちっちゃくてかわいいのがとなりにいる夏希さんを堪能しました(笑)。一幕なんて夏希さん厚底のピンヒールだったから、身長差さらにどん、だったよ(笑)。

・そんな初競演で初々しい二人に対して「うちはもう漫才で」的なたもみど。プライベートでもしょっちゅう会っているし、と。そんなたもみどおしどり感がたまらなかったです(当方カプ厨ですから)。

・タモさんが作曲したという歌を歌うときにどりさんがカゲソロしていたのもたまらんかったです。

・そのタモさんが、もうほんとうに変わらなくて、あったかくてねぇ。ぶっちゃけ言ってしまえばもう現役時代のビジュアルではないんですが(もちろん理由はわかっていますよ)、それでも変わらずに「愛華みれ」なんですよね。愛されて、華やかに。そうやって「復活」するまでの間にたくさんの苦労があったとは思うのですが、それをすっとばして、あの熱量、あのあったかさがぜんぜん変わっていないどころかどんどん増している気がしました。

・どりさんがたもさんのことを「私の太陽」ってゆってて、もうほんと言葉通り「太陽」だなあと。そしてまたカプ萌え(笑)。

・どりさんが一幕はおとなっぽいドレスだったのに、(タモさんと二人のコーナーがある)二幕はミニのフレアで娘役然としていて、どりさんの乙女心と勝手に受信(笑)。あとどりさんがずっと娘役お辞儀で(胸に手を当てて膝を折るやつ)で、ああ、そういうところ素敵だなあと。

・そのどりさんのソロ曲ひゃ「パルレ」どりさんが出ていた韓国ミュージカルの曲だそう。いやなことがあっても洗濯して洗い流そうというかわいい前向きな曲。この曲の時のどりさんが白シャツジーンズで、そのシンプルな衣装に美人が映える映える!

・この洗濯の歌の後にたもみどコーナーだったのでそこで夏希さんたちの初々しさに対抗するかのように?「私たちも(パルレにちなんで)あらいたてでーす!」って二人でポーズとったのが打ち合わせなくシンクロしていてかわいかったです。

・で(笑)、タニオカさんですが……いやあ、あのひとすごいわ。どんなに巨乳でも髪が長くても王子様でした。なんかもう職業:王子、趣味、王子、特技:王子、通勤には白馬を使います、的な(笑)。あのアイコン性、びっくりしました。今、どんな風に「女優」をやっているのか、俄然気になり出しました。

・このタニオカさんが披露したパラプリ主題歌がすごくてwwwwwww。まずは自ら師範を示して(ちょう自信満々上から目線で)、そして客席が覚えると、腕をすっと横にだして、手のひら上にして指先だけくいくいってやって客席をあおる。ぎゃあああああ、なんかもうぜんぜん伝わってないと思いますがいろいろすごかったです。

・それで歌い終わると「(パラプリの公演の思い出で)舞台で自転車に乗れたのがうれしくて、袖もずっと乗っていて、小学生みたいに喜んでいました(えへ)」的な……ああ、すごい、タニオカさんすごいや。

・夏希さんがソロで歌ったのはジョイフルで、周りに触発されたのか、これまたのりのりで、半音あげたり、シャウトしたり(笑)。

・その流れからようやくがいず登場で「立ち上がれ日本」うっわ、みんな緊張してる(笑)それにこっちが緊張してしまったよ(笑)。ライブの時と同じく「がいずが送る日本の応援歌!」との夏希さんのコールも力強くて(笑)。でもこのコールすごい好きなのでうれしかったなあ。

・はたして非夏希担にどううつったのかは不明ですが(笑)「立ち上がれ日本」はデビューシングル曲「きっと夢がある」と共に売り上げ全額復興チャリティになっております。是非ぽちっとしてください。

・余談ながら「立ち上がれ日本」は震災前にタイトルが決まっていたんですよね。なので最初は「すわ出馬か」と思ったものです(笑)。
・これをきっかけにがいずに興味をもってもらえたらうれしいなぁと思います。かわいいやつらなんです、ほんと。

・ツレ先輩はセマニもすごかったけれど、最後に歌った「歌い続けて」もほんとすごかった。渾身の歌でした。歌詞はこちら

・で、全体を振り返ってみると夏希さんが実に男前でねぇ。それは古巣(男役として生きていたタカラヅカ)に戻ってきたせいでもあり、元嫁に会うからでもあり、そして何よりがいずをつれていったことで「あたしがしっかりしなくちゃ」と気合いが入ったせいかと思われます(笑)



・最後に締めの言葉を……と夏希さんがタモさんにふった時、「上級生を差し置いて!」とツレ先輩が切れた(笑)(ネタとしてね)、それに対して夏希さん「いや、最後におねがいしようかと…」とあたふた。上級生にいじられてかわいい。

・はっ!もしかして鳳だけに「オオトリ」って事?(笑)

・予定外のカーテンコール。幕裏で「え?また幕があがるの?どうしよう!」慌てるツレ先輩の隣で夏希さんが冷静に「一言づつ挨拶しましょう」と仕切ったそうな。そのエピソードが幕あがった瞬間に暴露されてこれまた恐縮する夏希さん。上級生にいじられててかわいい。

・あとツレ先輩はしきりに「(夏希さんと学年が)みっつしか違わないのに!」とサバを読んでおられました(古今東西、サバを読むときは3、なんですね)(スミレ刑事舞台しかり)(伝わらない)

・さらにカーテンコールであがった時に「(さっき幕が下りたときに夏希さんが)このあたしにダメだしした!」と叫ぶツレ先輩。なんでも「支援を長いスパンで」っていうことを言わなくちゃダメでしたね、と言ったとか(これ、夏希さん自信の反省だったんじゃないかしら?)(笑)しかも「それあたし最初に言ったわよね!(それなのにダメだし?)」もう恐縮しまくる夏希さん、いじられすぎてかわいそうでかわいい(笑)

・鳳×水、開眼(するな)

・最後の最後に男役たちによる投げキッス大会(笑)が始まって、それの最後まではずかしがってやらなかったタモさんが、最後に盛大に投げキッス、いやあ、もうほんとタモさんだいすきー!

・お前誰担だ、というぐらいキャーキャーしてしまいました(笑)

 本当にまだまだ書ききれないのですが、とりあえずこの辺で。だいぶ大意なので、いつもどおりニュアンスだけくんでください。

 本当にたのしかった、行ってよかったです。
 また継続的にやってほしいなぁと思いました。










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