2010年09月10日(金)
Run


 この一週間(厳密には5日間)、ずっと何ができるかなぁ、何をしたいかなぁ、と考えているうちに終わったきがします。
 結局何もしなかった。けれどもそれはそれで今の私のお見送りの形のような気がしています。


 つれづれなるままに散文を。


 大真くんの退団の時、それまでのマシンガンの大真トークを抽出して再編成するという大真クロニクルと言う企画をやっています。たとえば今回もそういう事をやろうかとちらりと思ったのですが、やらなかった。今にして思うと、あの企画はあの学年ゆえに実に揺れた大真くんの軌跡(そして私自身の気持ちも実に揺れた)を追うために(そして再検証する為に)必要な企画であった訳で。それじゃあそれと同じ事をナツキさんにできたかというと、やっぱり必要なかったよな、と。だってあのひとはぶれなかったもの。そして私の気持ちもぶれなかったから、だから必要なかったな、と、今日唐突に思い出して納得。

 大真くんの退団の時、退団発表の日のマシンガンに「自分にできることは書くこと」と明言していて、実際その言葉通りになったことが私の中でのお見送りの形だったのですが、同じ文脈がナツキさんに適応されるかというとそうじゃない。ナツキさんの退団発表の時にはそう思わなかった。だからそんなに文章を残すことに躍起にならなくてもいいんじゃないかな、と思ったり。


 不思議なもので、一つ前のお見送りというのをまるで合わせ鏡のように合わせてしまうようです(笑)。実際、大真くんの時も夢輝さんの時のを照らし合わせていました。なんとも単純な私ですが、でもそうやって照らし合わせて思うのは、当たり前なんだけど、何一つ同じものはなくて、ちゃんとちゃんと、その時一番大好きなその人のためのお見送りをしてきたんじゃないのかな、と。好きになった経緯も過程も違うし、何よりも、おおげさに言うならば「時代」が違う。あの人と共有した「今」は、あの人とのものだけだもの。


 いつもいつも、お見送りの時に思ってしまうのは「これでさいご」という期限を前にして「あとで後悔しないかしら」「やりのこしたことはないかしら」というもの。そして、期限が数値で測れるように、いろいろな事を数値で測って「後悔しないかしら」「やりのこしてないかしら」と焦る。無理してももっと観るべきなんじゃないかとか、無理してももっと遠征すべきだったんじゃないかとか、私の場合は、もっともっと言葉を残すべきじゃないか、とか。だってこれで最後なんだよ、無理しなくちゃ、がんばらなくちゃ、もっともっと。そんな風に苛まれた事がこのお見送り期間に私にもありました。みっともない大人でほんとすみません(笑)。

 でもね。昨日ふと、自分がここまでやってきたことを思い出して並べてみたら、なんかもう後悔もやりのこしも全くないなと思えたんですね。もっと具体的に言うと、入り出で作ってきたポストカードをサムネイルでずらりと並べて見ていたら、数値でなんか測れない、本当に全力で愛してきたんだなぁと、いや本当にくさいけれどそう思えて(そして泣いた)。もちろんその数は本気で会活動しているおねえさんたちには全然及ばないけれど、でも何度も言うけれどそんな数値じゃなくて、私にとってはそれですべてという値でしかない。

 さらりと告白していますが(笑)、実は自分なりに会活動をしていました。退団期にありがちな(笑)イキオイ余って!ではなくて、マリポーサの時からそれなりに自分なりに。これを聞いて「ええ?」と思うか「へー」と思うかであなたのナパームスクエア度が測れるのですが(笑)、少なくともヨゴをはじめリアル友人たちはびっくりしてたし、「六実」の私を知らないリアルヅカ友達も「むっさん(仮名)そういうキャラじゃないですよね?」言っていたし、何よりも私自身がそういうことをどちらかと言えば嫌っていたので一番びっくりしていたというか。
 あまりこういう話は出さないのが普通なんでしょうが、敢えて言うのは、それが私が「ここまでやってきたこと」としてものすごく大きな意味を持つのです。好きになる→スクワットをする、という文脈をもつ人から見れば「ふーん」ぐらいでしょうが、私にとっては大事件で、しかもそれを抵抗なく始めてしまった事が、私の「ここまでやってきたこと」の一つなのです。だから敢えて書いておきたかったのです。

 そしてそれだけじゃなくて、この三年間、たくさんのミズナツキをオンもオフもみつめてきて、ネットの上で愛を叫び(叫びすぎた)、マシンガンを書いて、SS書いて、同人誌まで出して、と。いやこれ後悔するとこないでしょ?ちょっと心配になるほど頑張りすぎでしょ、だからやりこのこしたこと全然ないでしょ、と(笑)。

 本当に、好きで好きで仕方なくて、ただそれだけで夢中になってきたなぁと。


 だから、この一週間何かをしようとしても何もしなかったのかな、と、そう思ったんです。
 それでよかったんだな、と思えたんです。



 というわけで、ナツキノートが完全に途中で止まっていますがそれでもいいんです!!!!(ええ?ここまでそのための言い訳だったの?)(笑)

 実はちゃんと構成を考えていて、5章からなるノートだったのですが(うわ)、なんか今は、過去の話をするより、「今」を見つめていたいと思ったのです。


 君と僕の「今の」話をしよう



 そんな気持ちでラストランを迎えようとしています。
 なにもしなかった5日間、そしてただ、走り抜けるための2日間。


 それができる「今」に、感謝したいと思います。






 じゃ、いってきます。






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