2010年08月03日(火)
ようやくこっちも千秋楽(笑)


 ついったーではレポ重視だったので、こっちでは自分の想いを入れていこうと(そして残していこうと)思ったのですが……まあ、その、かなり、きもちわるくなってるね……


 が!引き下がれないのでこのまま行きますよ!今日こそラスト!


[千秋楽辺りメモ:前楽と大楽のご挨拶とか]

・前楽では、みなことナツキさんのプロフィール&メッセージだけが流れました。で、前楽の方がゆるいのか、笑いが起こる起こる(笑)。緞帳前に映された映像がミーマイ新公のキッチンの場面で「(笑)」、ナツキさんのタカラヅカを目指した理由に「メイクで自分が変われることに魅力を感じて」に「(笑)」、初めての新公主演に対するコメントで「突然こんなことをされると困ると抗議し(これは前にどこかでも聞いた)、悪夢だったらと思い(そこまで)、でも最後にはやるしかない(立ち直った)」と、なんか妙にテンポよくって笑ってしまったわたくしです。これが大楽では全く笑いが起きなかったことが、なんか妙に印象に残っています。

・前楽ショーが終わってからの挨拶で、「今日が最後の方も、あるいはもっと前に千秋楽を迎えた方もいると思いますが、明日は日本全国から、いや世界各地から雪組公演にロックオン!」と。本当にわけへだてない。みんな一緒。

・前楽からスタンディングでびっくり。カーテンコールが2回?3回?一番最後のカーテンコールでナツキさんが緞帳前に出てきて「現在の心境を聞きたいかと思いまして……」ちょ、自己申告(笑)

・公演が始まった頃はお芝居の最後でうるうるしてたりしたけど、一週間ぐらい前から落ち着いてきた、的な。でも今日の前楽とか妙に力が入ってきてるから(確かにそうだった)、できるだけ平常心で、と(大意)

・「(平常心は)皆さんもそうですよ?泣きすぎて見てなかった(見えてなかった)!ってならないように!雪組公演にロックオン!」

・そんな感じで私が前楽で全般的に面白くなってしまったのは仕方ないかと……(笑)。いちいちらしいなぁと思った次第です。

・しかし初日映像では「ロックオン!」ってゆってから「タハッ!」と照れたナツキさんの見事なロックオン遣い(笑)に妙にニヤニヤしてしまったり、本当にらしかった、らしかった。


*****


・千秋楽。まずは一番最初にツッコまなくちゃいけないのは、組子全員に呼ばれての返事「はい」がミズナツキでもチカさんでもなく、ごくごく普通の、トーンの声で。拍子抜けした観客がどっと笑う……そ、そこで笑いとったトップ初めて見た(爆笑)。

・衣装は黒燕尾。あ、黒燕尾のおじぎってこうだよな、と。手をおなかのあたりに当てて礼。それがなんかショーのなかで見た、みんなの拍手を想いを受け取ったあのしぐさに見えて、なんかちょっと感じ入ってしまったり。

・(ズルをしてスカステからおこします)
「ついにこの時が参りました。共に走ってくれた仲間がいたから、情熱を傾けてくださるスタッフの皆様がいたから、そして何より客席で愛情をもって見守ってくださるお客様がいたから、私はたくさんの、たくさんの夢をかなえることができました。とまる事のない時の流れの中で、前を向けないことも、後ろ向きになってた事もありました。でも最後にこうして、前を見つめて、情熱の全てを、私にできるありったけの精一杯の想いを懸けて、命を削って、舞台をつとめる毎日がかけがえのないものでした。だから、我が宝塚人生に1ミリたりとも悔いはありません。本当に、ほんとうに、ありがとうございました」

・この「命を削って」に、もう本当にその通りだなと思いました……。たくさんの、たくさんの、ほんとうに、ほんとうに、と強調するその想い。想いのこもった、当たり前なのだけれど、一言一句間違いのない、今のナツキさんの言葉だなぁと思いました。

・が、ここで終わらないのがミズナツキクオリティ(笑)。以下はガンガン意訳します。

・1回目のカーテンコール「えー、一連の儀式が終わりまして」なにその司会者口調!(笑)。公演が終わってしまってほっとしたような、本当に終わったのか?と信じられないような想いをもちつつ、でもこの劇場に来てくださったお客様との交わした想いは、確かに、確かにここにあったのだと。そう何度も強調していました。

(そのコメントにカラマーゾフの時の舞台挨拶を思い出しました。あの時も「舞台は残念ながら必ず終わりがきてしまって、何度も同じもの繰り返すことはできないけれど」的な事を言っていて……でも、確かにそこに残るものはあるんだよね……うん(脱線))

・そして二度目のカーテンコールで「ずっと客席参加をスローガンにしてきましたが(スローガンゆった)」、それについてきてくれた組長さんや組子への感謝と、そして「これは宝塚的にアリなんだろうか?と思いながらも思い切って参加してくださった皆様方」……え?それってナツキさん的にも「これってどうなの?」って思ってたの?しかもここで反省?そして感謝?(笑)でもそうして作り上げた舞台と客席の一体感に、最高の時間をすごすことができた、と。

・三度目のカーテンコール。今回退団者9人で雪組にとっては大変な痛手だけれど、「退団者の長としては大変心強く!」と胸をはるナツキさん。恒例の退団者語りで、印象的だったのが「ばりばりの男役だったけど、きらきらメイクの話題で話があったあずりん」ちょ、そこ?おふじに向かった瞬間に何故か観客から笑いが起こったのとか(なんかわかる)「ぶっきらぼうだけどとても優しいおふじ」「そしてピュアなまゆ!(涙声)」みなこに「主演になって大変だっただろうけれど、大変なことがいっぱいあったと思うけれどよくついてきてくれました」(師弟愛!)……で、私ずっと思ってました。この恒例の退団者語り、自分が退団するとき自分語りもするのかなーと(笑)。そしたら「そしてわたくしミズナツキ、本日をもって宝塚大劇場を卒業させていただきます!」ま・と・め・た!(笑)

・でも今スカステを見直したらやっぱりここでも「ほんとうに、ほんとうにありがとうござました」……そこに想いの深さを素直に感じるのですが、私の立場からは「大事なことなので二度いいました」と茶化しておきます(茶化さないで)。

・四度目のカーテンコール。舞台にナツキさん一人。「パレードで初めて銀橋に一歩出たのがすごく嬉しかった日を今でも覚えています」「初めて銀橋をひとりでわたった時、恐くて恐くて、仕方なかった日の事も、よく覚えていています」「でも今、こうして舞台の真ん中にひとりでいても怖くありません!」で場内(笑)。

・でもそれは袖に雪組の皆がいるから、そして皆様を心から信じているからです、と。まるで自分の家にいるかのように(大劇場で)リラックスしている自分がいます、と。もう、笑わせるか泣かせるかどっちかにして(笑)。

・「今日が最後の方もいらっしゃいますでしょうが、何度も言いますが、日本全国、世界各地からロックオンしていただきたいと思っています」

・五度目のカーテンコール、緞帳前にナツキさん。主演になった時に舞台の真ん中に立つありがたさを感じたと。最後まで頑張れるのだろうかと思った時もあったけれど、熱いまなざし、熱い拍手に支えられたと。で、ここでショーで転んだ話ふって「千秋楽なのにと、若干思いましたが」……笑いをとりつつ、そういうところも、ちゃんとフォローしてくれるのが嬉しいなぁ。そして本当に本当にと重ねて「あー、もう言葉にできない?」と(笑)。そして「これからも末永く客席参加型でお願いします」末永く(笑)。

・あとはスカステに写らなかった六度目のカーテンコール。退団者全員で緞帳前に。客席から次々あがる退団者コールに「応援合戦」と称したナツキさん。それに私はコムロさんの応援合戦指導を思い出してしまったよ…(笑)。



 本当にね。泣き笑いでした。
 そのどの言葉も、ナツキさんから生まれたどの言葉も、想いも、どれもどれも愛おしかった。

 本当にこの気持ちは、なんと言ったらいいんだろうねぇ……






 という訳で、無駄に長々失礼しました。ここまでお付き合いくださりありがとうございました。レポじゃなくて自分語りになってしまったのが、最高にキモくてすみません!




 そして入稿もムラ大楽も終わってしまった今、なんか変な脱力感におそわれています(笑)。しっかりしなくちゃ。また走り続けるために。





BACK  INDEX   NEXT