| 2010年04月23日(金) | ||
| 彼女らの本気に応える唯一の | ||
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マイ楽を前に、なんか火がつきました。 [SSS] ソルフェリーノのSSそのに 相変わらずの捏造です。そして相変わらず「X」じゃなくて「+」なんだよなぁ。 久しぶりに公演メモです。しかしこの間ソロモンの頃のマシンガン読み返してみたら、あの頃すごく精力的にメモ残していたなぁと。まあ、忙しいのとツイッターが代用品になっちゃっているのもあるんですが、それでもやっぱり残していかないと、と。 今夜のわたしは、ウザいですよ? [雪組メモ:EとAにまつわるいくつかの所以] 芝居の話。何度見てもやっぱりエクトール先生とアンリエットの関係性が??というか。このままだとやっぱり「アンリエットがエクトール先生の想いを知りながら利用した」としかみえなくなってしまうのは、私だけでしょうか?(だってあそこで思わせぶりに抱きつく必要ないじゃんー)。 という訳で仮説を立ててみました。 仮説1:二人の間にあるのは師弟愛 アンリエットが看護学(っていうの?)を学んだのがエクトール先生がいた大学で、その時エクトール先生は研修医か何かで、アンリエットに色々教えてあげていた。エクトール先生が本気を出してもにぶいアンリエットは「ちょう深い師弟愛」としか思っていないんじゃないかな?と。それなら納得できるような。 仮説2:二人の間にあるのは親子愛 ああ見えてエクトール先生は40過ぎの男やもめ(どっかで公式設定でていたとしても無視します)(笑)。若干年齢に無理があるものの、アンリエットから見たら、エクトール先生は父親のような存在で(ましてや父を虐殺されたゆえに思い入れが深くて重い)、エクトール先生の本気も無償の愛としてとらえているんじゃないかな。それなら納得できるような。 仮説3:二人には昔すったもんだがあった 仮説1の発展形(笑)。その大学時代にふたりは付き合っていて、すったもんだあって別れた、けれどもエクトール先生の気持ちはずっと変わらずに数年後戦場で再会。戦場と言う異常な状況下、そしてアンリエットの両親虐殺イベントも関わって、ついお互いを慰めるだけの(略)……でも戦場下だからそこから発展することもなく。ま、まあ、そういう濃厚な関係があったとしたら、あの「ええ?きみらほんとはつきあってたん?」な展開にも納得できるような。 仮説4:やっぱりアンリエットは悪女 わあ、最初の説にもどっちゃった!(笑)。 で、私は仮説5を推します(それまだ説明していない)。 仮説5:「アンリエットが自分を許していない」 そうやって両親を虐殺されたアンリエットは自分だけ生き残った事で激しく自らを責めていて、それゆえに「私は幸せになってはいけない」と思いつめている。エクトール先生の事はちゃんと「ラブ」で想っていても、その悲しい出来事がアンリエットを苦しめている。エクトール先生もそれがわかっているから、決してそこから先にはすすめない。この戦場下に、互いをよりどころとしながらも、決して触れ合うことはない二人。オーストリア兵を許せない激しさそのままに、アンリエットは自分自身をも許せていない……今もはっきりと思い出せる、両親の断末魔の叫びと、飛び散る血。アンリエットにとってそれは、この戦場の悲惨さよりも、心に突き刺さる杭(だから薬をとりにいくのへっちゃらなの!)(今一気にだめにした) そんなアンリエットがデュナンと出会ったことで「許すことがなんなのか、少し解ったような気がします」ゆるしたのは敵と自分。「君もそれほどまでに苦しんでいたんだね」と、自分を許せずに苦しんでいたアンリエットを知っているからこその、エクトール先生。だから彼は黙って見送ることしかできなかった。自分を許したアンリエットは、新しい生き方をみつけることができたのだから…… (急にSSが始まるのはナパームスクエアの仕様です) そんな風に、アンリエットの方は納得できたのですが(お前だけがな)やっぱりエクトール先生が解せない、彼はどうしてそこまで身を引いていたのだろう。それは彼のやさしさであり、彼のこの戦場での絶望なのかもしれない、なぁと(この辺はSSを参照してください)(不親切な)。 最初、あんなに深くアンリエットを愛しているエクトール先生より、通りすがりのデュナンをアンリエットは(恋愛要素ではなかったとしても)選んだわけだから、エクトール先生的には納得できなかっただろうなぁと。彼の優しさよりも、デュナンさんの(敢えて言うなら)「やすっぽいヒューマニズム」がアンリエットを変えて、動かした。 でもそれは当たり前だったのかな、と。なぜなら、デュナンは「動く人」でエクトール先生は「立ち止まる人」だったから。能動的なデュナンさんがアンリエットの心を動かして行動までさせた、っていうのはわかりやすい流れだよな、と。 そうして誰よりも深い絶望で「立ち止まっていた」エクトール先生が、最後にようやく「そしてまた、歩き出す」と(細かい歌詞はつっこまないように)(笑)。前のマシンガンで、「一番成長したのはアンリエット(それゆえに主人公に見える)」と書いたのですが、実はエクトール先生も「また歩き出す」成長をしているだよなぁと、思った次第です。 そんな感じになんとなく繋がったところで、明日のマイ楽を見てこようと思います。 しかし君はいつもこんな事考えながら観劇しているのかええわりと。実は観劇時の釜稼働率的にはマリポーサと同レベルだったりします……わあ、いい客だなぁ、私。 [雪組メモ:睡夢メモ](だいたいついったーの再録)(笑) ・初見時は「わかりやすいオギーショー」と思っていたんですが、たまたま題材が一緒なだけで、今はもうオギーとの比較はないかなぁと。でも敢えて言うなら、境界線の違いかな、と勝手に。オギーは異界と現世の境。稲葉君は現実と祭りの境界線。そして稲葉君のは必ず現実に戻ってくる、祭りはいつか終わる。それがオギーに比べてゆるいところなのかもしれないし、稲葉君のやさしさかな、とも思う。私は好きです、このショー。 ・特筆すべきは(高声低声口調)、白い鳥なんですが!もーすーごーくーかーわーいーいー!!(落ち着いて)。あれはなんでも鳥の扮装をしたカーニバルの「人」らしいのですが、あれはもう鳥そのものだと思います。振り付けもすごく鳥っぽいんですよね。かわいい。 ・で、今回白い鳥と赤い鳥、エロ本での黒い鳥、と来て、私自身はミズナツキさんに「鳥」ってイメージはなかったんで、意外だなぁと思いました。ほら、どっちかって言えば四肢があるいきものというか、ウロコがあるほうと言うか(笑)。っていう話をヤノさんにしたら「いやナツキさんのあの後頭部は鳥っぽいですよ」と言われて「それだ!」となったのは未だに覚えている話なので、こっちにもメモっておきます。 ・ちなみにみなこは完全に鳥顔だと思う。なんか「ちゅん」としててかわいいなぁ。 ・一度前方席で観た時、せりあがりで出てくる白い鳥が、本当に目の前の高さに現れるって感じで「わーっ」ってなった。ナツキさんはあのセリ上がりは「うしろむきだからあまり盛り上がんない」らしいけれど(茶会メモ参照)、ほんとあれは高揚するなぁ。 ・二羽の白い鳥が上手前方舞台で踊っているところで、上手奥から下手に花道にむかってカーニバルのひとびとが踊りながらすぎてゆく、最近はそこになんだか泣けて仕方がないのです……。 ・しかも先導するのがヒロミ先生でね、また雰囲気があっていいなぁと。 ・あやなおとさんは演出家によって扱いがすごく変わってしまう人なので(小声)、今回稲葉君と相性がよかったのは嬉しかったです。詩人とか、ほんとあの「雰囲気」好きだなぁ。私は「やくしゃ」と思っているんだけれど、世間的にはそうでもないかなぁ……。 ・割と後半になってから、仮面売りのハマコ先生の芝居に注目しだしたら、泣けてしょうがなかった。あの舞台上の居方、それこそ現実と祭りの間を縫いとめていく、あったかくて確か存在。プロローグで、みずみなカプほかが踊っているところで、ハマコ先生も花道でひとり踊っているのを見て、すごくぐっときました。 ・このショーの主人公は実はこの仮面売りの男なのかなぁと思ったり。 ・まったく同じ文脈で、これはゴンドリエーレの物語とも思ったり。 ・そして今回、ナツキさんは「主人公ではないな」と思っています。ものすごく傍観的な、違う次元のような、個ではなく、全体のような……言語化待ち。 ・盆で回るゴンドラの上のナツキさんの細かい芝居が好きです。ハマコ先生の「冷たい月に問いかけても答えなどなく」で、その通りの芝居をしていたり、水面を見てはっとして、己の身体を抱いてみたり。 ・黒燕尾の場面(飛ぶなあ)。あの場面のナツキさんは「魔女」なんだと思います。紳士が美女に化けていたのではなく、美女が紳士に化けて、すべての男達を惑わす。黒燕尾で踊っていて、ちゃんと真ん中のナツキさんは「男」なのに、そう見えます。いや、私が801脳を装備しているからだけじゃなくて!(笑)。 ・くっとカラダを後ろにそらした時の、上から見下ろすようなユミコ氏の目線のドSぶりに全俺が震撼。 ・雪景色以来、私の中でチギが急上昇しています。元々コマスキーだったのですが、チギスキーにもなったので、チギコマスキー熱が上がっているというか(笑)。多分、わたしはチギコマにみらゆか的な何かを見ているんだろうなぁ……。決してチギ=みら、コマ=ゆかではないのですが、対比のコンビっていう意味で。 ・あと無駄に沙月熱もあがっています。狂宴の場面の彼女の役が「サロメ」と気付いたのは最近なのですが(遅)、あの物言わぬ踊っている時の芝居の表現力がたまりません。 タイムリミット!(久しぶりだこの表現)(笑)。 やっぱり書かないと駄目だな、私。 そうやって書ける事を嬉しく思っています。書きたいと思わせるほど、心震わせてくれるものがあることにも。 どうも最近ポエミーなんですが、間違った事はゆってないので晒しておきます。 |
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