| 2009年11月25日(水) | ||
| こんど、春が終われば桜が散る | ||
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あやねちんが退団……うっすら予感はしていましたが、ああ……。最後の虞美人がすばらしきものでありますように!そしてドSでありますように!(なんて事を言う)。 そして今、全劇団を見渡しても真飛さんに合いそうな娘役ちゃんが見当たらないのが非常に不安です。 忘れないうちにベルばらメモ。いや、今日は最初からこの更新をしようと思っていたので、奇遇というか…。 結局2回観ています。 [花組メモ:ベルばら?メモ] ・話には聞いていましたが、ほんとひどかったね!(笑)。脚本としての崩壊はいつものことだけど、今回ベルばらとしても成り立っていないよなぁ。出来の悪い同人誌、しかも本編まるまるぱくっている、みたいな? ・というわけで私のなかでは今回のMVPはブイエ将軍です。無駄にいい役なんですが?憎まれ役だけど信念があって、立場が違うから対立すれども、ジャルジェ将軍に敬意を払い、オスカルの事を理解している。アランに喧嘩ふっかけられてもぜんぜん腹立てなかったし。養女のくだりも一歩間違えば「後妻」(あるいは愛人)という解釈もあるかと思うのですが(つうかそう思うのが自然だと思うのですが)、それが本当に「妻を亡くした男やもめが娘を育てることで無聊をなぐさめる」言葉通りの意味で、性的な意味が全くなくて!ちょうすてきだった。こんどは是非「外伝:ブイエ将軍編」を希望(真顔)。 ・崩壊はしまくっているのですが、すごくおもしろかったのが、さお太さん始めとする貴婦人方。あんなに王妃様に肩入れする語り部、っていうのはベルばら史上めずらしい、よね? 外伝シリーズが始まった時、ジェロ編を見て「なにもそんなに無理していないひとの話をしなくても」と思ったんですよね。登場していないのに、登場人物に語られるベルばら主要人物はうすっぺらくて、説明せりふばかりになるし、全くの無駄だと思っていたので、もうほんと「しんちゃん!いないひとの話はしないで!」だったのですが、今回の貴婦人方はその「いない人の話」が局所すぎて(もうちょっと言うと貴婦人方もいなくていい存在だよね)、完全に語り部に徹していて、それゆえにそこで語られるアントワネットが妙に浮き彫りになったというか。いっそさお太さんがアントワネットの形代的な存在に見えて。あそこまでいくとぜんぜん違う効果を生むのだな、と、妙に感心してしまいました。 ・まあ「ナシ」といえば「ナシ」なんですけれど、ただ真飛さんのアンドレ個体だけを見ると、ものすごくよかったと思います。実にいいアンドレでした。真飛さんはもうアラン役者じゃなくてアンドレ役者だなぁと。真飛さんの持つハートフルなとこが全開。陽でもなく陰でもなく、ただただオスカルを思うアンドレでした。 ・一番好きだったのが、オスカルを迎えに目の傷をおしてアジールにいくところの「片目がなんだ、俺の命なんかオスカルにいくらでもくれてやる」ってところ。これがもう本当に何の深読みも裏もなく文面どおりに真っ直ぐに「オスカルのためなら死ねる」なんですよね。おばあちゃんに止められても「え?なんでそんな事でとめるの?当たり前のことするだけじゃん」なアンドレ……本当に本当にいいアンドレだったなぁと思うのです。 ・そのアンドレの愛がオスカルだけじゃなくて、マリーズにも注がれてしまって、若干焦点はぼやけたのが残念。こんな深い真飛アンドレだったら、ちゃんと原作どおりオスカルとガッツリ組むのを観たかったな……彩音がオスカルでさ。 ・でも真飛アンドレのすごいところは、オスカル、マリーズと対象が分散しても、その愛が全然目減りしないのね!てことです(脅威のコスパ)(コスパ違う)。更にアランにもおばあちゃんにも衛兵隊にも愛注いじゃっても全然目減りしないのね!……これは真飛さんの本質だなぁと思います。総受どころか、与える事を惜しまないひと。 ・アンドレとマリーズ、てかマリーズはほんとアレでアレな書かれ方なのですが、アンドレからマリーズへの思いの向け方、っていうのは決して不快ではなかったと思います。むしろ深い! ・彩音ちんのマリーズがまあ、ほんとキモくてな……(脚本がね)。彩音ちんの愛らしさとかかわいさをもってしてもカバーできなくてな……。あそこまでくると、アンドレに会いにくるまでのマリーズに「お金の為に多くの男たちに身を委ねても、決して心は汚されなかった。誰の腕に抱かれても、どんなに辛い目にあっても、わたしの心にはあのドングリが……」っていう設定を重ねるしかなくて……っ! ・壮さんのアランは、ポスターのヅラを再現できていなかったことが衝撃で「え?間違えて一緒に洗っちゃった?」な感じで。そのアランの銀橋ソングがほんと野望に燃えていていい、無駄に野望に燃えていていい。 ・今回の壮アランで好きなところは「おっと、俺達はオスカル隊長の命令しかきかないんだった」と、右手を上げるところです細か! ・真飛さんが壮さんに土下座するところに全力で萌えた話とか、真飛さんが壮さんの足元にすがりついたところに全力で萌えた話とかは割愛します(割愛するほど何を考えた)(つうか役名でゆって!) ・しかし真飛さんが土下座した時は「ぜ、ゼロ番で主演が土下座した!」とびっくりしたのですが、そのカエルのようにへばりつくその胴回りに、真飛さんちゃんと体型補正できているよなぁと妙に感心。 ・「右、左」ときたら「した!うえー!」と赤いミズナツキさんがでてきてしまって困った(笑)。 ・真野すがたさんのフェルゼンはもう「ド、ドアがないとこから出てきた!」とそれだけで全てが終わってしまいます(笑)。すばらしく話を聞かない男でもうどんぴしゃりすぎて大好きです。 [花組メモ:えきさいたメモ] ・いいショーだったと思いますが、前評判が良すぎた為、多少肩透かしを喰らった感も(笑)。大人な感じでしっとりと始まるプロローグの色合いが素敵でした。そしてその〆で銀橋でバシっと決める彩音ちゃん、むしろアヤネ様に非ネカマ班の私ですら震撼。素敵ぃぃぃ!!抱いてええええ!(Mの花が開花)(咲かないで!) ・ミスターYUの場面がえっらい長くてびっくりしました。めくるめく展開なのにダレるのは何でだろう。何よりも花組のトップスタアさんがあんなにも長い時間「コント」していていいのー? ・しかもそれに真飛さんがうっかりいきいきとしちゃっている辺りが……(苦笑)。思うに真飛さんは役とかネタとかを与えた方が、めいっぱいできるひとなのかもしれない。ほら、芸人だから(笑)。でもこれは逆を言うと、それがないとちょっと弱いんだよね……。「真飛聖」として出ている場面に物足りなさを感じるときがあったのだよ……。 ・で、カリブの場面?なんですが、あそこでびっくりしたのが「ちょ!真飛さん傍観者!」だったんですよね?いや、だってあそこだったら壮さんなりみわっちさんなりと対決するポジションに入るべきなんじゃね?と。後からそれやったら赤熱海と同じになる、って言われてああそうかーとも思ったんですが、うっかりその傍観者ポジに入った真飛さんにやっぱり↑でゆった「弱さ」を感じてしまったんですよね。もっとガンガン行かなくちゃ! ・でもこの場面が実に「花組トップ、真飛聖」を表していると思うんですよね。あの役が一体どういう役なのかプログラム未見なんでわかってないのですが(笑)(クマコさんには「神様」なんでしょ?とゆわれた)、ああやって全ての生きとし生ける組子達(!)に愛を注いで大団円をむかえる。真飛アンドレが前述したように「愛が目減りしない」のと同じ文脈で。そんな真飛さんを非常に愛おしく思っているのですが、でも「弱い」というか「わかりにくい」なんですよね。そしてまた今回も「真飛さんはあんなに美人でハートフルなお芝居をするのに(略)」となってしまったのですが、余計なお世話ですかそうですねすみません全て好意ベースですから! ・だからと言って変わって欲しいとは思っていないのですよね。そして変わるとも思っていないんですよね。それが真飛聖だから。お披露目の時、ショーで感じた <マシンガン引用> 正直、トップスター・真飛聖さんはまだ試行錯誤しているなと思いました。けれども試行錯誤しつつも妙な安定感がありました。なんというかしっかり花組の真ん中に根付いた木のような。そして本人がまったくぶれていないことに安心もしたし、むしろ頼もしく思った。ああもうそこは(当たり前なんだけれど)君のいるべき場所なのだから、だから何をやってもいいし、どんな失敗をしてもいい。本当はトップスターの定義なんてないのかもしれない。ただ、今真飛さんがここにいることが「花組トップスター・真飛聖」なんだなぁと。 </マシンガン引用> は今も全く同じ事を感じています(もちろん試行錯誤はもうしていないけれど)。それゆえに、今、花組の組子がすごい個性豊かに育っているなぁと思っているし。若い子たちと言うよりも、壮彩愛を初めとして上からしたまでのびのびしているなという空気は感じるし(むしろしすぎ)(笑)。だからそのままでいいと、思うのですが、でも正直もうちょっとブレイクするといいなぁと心から思っているのです。 ・それでずっと「真飛さんに宛書きとか当たり役が来ていない」という事を嘆いていたのですが、最近はそれが来ないことが劇団の評価なのかな、とも穿っています。真飛ならなんでも受け入れる(なんでもできる、とは若干違います)と思われているというか。ぺも再演も相棒もどんとこい!的な。……虞美人がその当たり役になるといいなと思っています。 ・うわー、ショーの感想じゃなくなってる! じゃ、いつものバカ話に戻します! カリブの傍観者な真飛さんに「それなんてユパ様?」と本気で思いましたので、花組DEナウシカ配役を提出しておきます!す!(!の多用はお茶を濁そうと必死な証拠です) ナウシカ:桜乃彩音 ユパ様:真飛聖 クシャナ殿下:壮一帆 (でも本当に本気で配役するならみわっちさんだと思う) クロトワ:未涼亜希(今回の自信作) テト:真野すがた(何故!) あとネタとして 王蟲のちっさいの(ナウシカが助けるやつ):朝夏まなと 王蟲のおっきいの(おこって走りまくるやつ):壮一帆 ……だって、あのどこ見てるかわかんないマナザシって複眼っぽいじゃん! 全て好意ベースです。 |
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