| 2009年11月17日(火) | ||
| 時間に追われることを言ってくる人たちは、時間に負けている人たち。 | ||
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まだまだ余韻に浸っております。こんなタイミングでポメラを修理に出してしまっていて(保証期間内に出すためにこのタイミング、今月いっぱい帰ってきません)、非常に口惜しい思いをしています。 いや、まさかこんなに全ツにハマるとは思ってもなかったのですよ。 あと、脳内に残っていたロシアンSSラストワンを消さないようにするのに必死です(笑)。 作品に関しては昨日うっとおしく語ったので、今日はいつものノリのメモで。 [雪組メモ:情熱のモトヤワタ(おお、なんか字面はあってね?)(ねえよ)] ・初演はもちろん観ていない上に、事前にあまり粗筋も押さえていかなかったのですが、実にいい柴田作品でした。何がいいかって、やっぱり娘役がめいっぱい活躍していることですよね。もう観ながらワクテカしておりました。晴華みどりちゃんの素晴らしさは言わずもがな、そのシンメに入るりさりさの手堅さ(地味にすごくいい仕事してた)、杏奈さんの大立ち回り(違、わなない)、あさきゆめみおねえさまが歌い踊り、舞咲が色気を漏らし、じんじんが姉御キャラで(ちょういなせ)、きゃびいが十七歳で、さつきあいなが「ばあああああああああん!」とちょう男前、抱かれたい(真顔)。とにかく雪娘まつりでございました。ああ、満喫。 ・幕開けの絵面が素敵でした。ここの片膝ついたままペコ、ってお辞儀をするフランシスコがちょっとかわいい(はいはい)。でも第一印象は「なんて派手な神学生!」でした(笑)。そして「ミズナツキさんが神学生……(釜に砂糖が入りました!)」 ・プロローグが秀逸で。みなこの裏地が濃いピンクのドレスがすごく素敵。 ・やっぱりみなこは芝居の人だなぁと思うのは、ロザリアという人物像の前にこの作品に要求されている「古き良き宝塚の娘役」を演じられていたことだと思うのです。上手くいえないんですけれど、愛原実花という娘役のフォーマットから切り替えていたというか(更に伝わらない)。健気で可愛かった。 ・芝居冒頭で、バルセロナに戻ってきたフランシスコ。昨日言った通り、姿は立派になってもまだまだコドモ、その笑顔にどかんどかんとやられてました(……)。 ・さつきあいなちゃんはどうしてあんなに男前なんだろうね。あんなにかわいい顔をしているのに。肩のライン? ・しかしフランシスコはなんだかんだでやることやっているだろうな、と。多分ラファエルの手引きで下町でやんちゃしていんだと思うよ。何あの腰遣い……(モニカ逃げて!)(笑)。 ・そんなナツキさんのセクハラ芸に夢中でいたのですが、市川楽でふとオペラを外すと、おっくんに膝だっこされるマイサキの姿が!ちょうど私の角度からは、おっくんの顔もマイサキの顔も見えず、ただマイサキの漆黒の背中と肩のラインが見えるだけで……な、なんかすごいものをみた気が。 ・そんなマイサキ演じるファニータがちょう健気な女でね!ラファエルは、「これをラファエルというひとに」というリンダ(=ラファエルを認識していない)にあこがれを追ったままでいるのに、それを「仕方ない」と全てを包んであげてしまっているファニータ。ぐっと来たのが、リンダの指輪のくだりで「男の沽券に関わる」ラファエルに背をむけてすこし切なく寂しそうにしているのに、ラファエルに声をかけるとすぐに笑顔をつくって応える。あー、けーなーげーだーなー。「なぐっておやり!」(笑)。 ・でも一番なぐられるべきはフランシスコだよね……(素)。 ・牢獄のむこうとこちらでフランシスコとロザリアが歌いあうところ。あの、舞台の奥にちまっとおさまっているミズナツキさんという絵面が大変におかしかったです。そしてロザリアの動きにあわせて「あっ、見えた!あっ!見えない!」ってなっているフランシスコがかわいかったです(はいはい)。そんな風に笑ってでれでれしていた場面なのですが、昨日書いた「牢獄と鳥籠」なミーニングに気付いてからは、ちょっと切ない場面となりました。 ・にわにわの変幻自在さに脱帽です。あの台詞回し、リズム感、お見事だなぁと。 ・ひろみの役がまあ、なんともいえずアレなのですが(濁)、ああいう下町口調で一人称が「俺」なひろみ、っていうのがすごく新鮮でした。 ・そんなひろみが結婚式の場面で歌う「あいつら窓閉めっぱなしでやりまくっているぜうらやましい!」な歌詞が大概だと思いました。 ・でもこの結婚式の場面がすごく好きです。その歌も大概だけどすごく可愛い。なんといってもせしる×きゃびいのカプがすごくかわいいのですよ。すごくいい並びだったなぁ。 ・そしてこの場面でめいっぱい小芝居をしているハルキ=アズサにも注目してください。 ・海辺の別荘の場面で、初見の時に美しい叔母と美しい甥の間にかすかな事後感(……)を感じてしまったのは私だけでしょうか(すぐに消えたけれど)。 ・何にせよ「じゃあ僕の顔は見なければいい!」と後ろから抱くのは反則だと思います。 ・そしてハマコせんせいのエロさときたら……っ!もうあのドアの向こうで何が行われたか考えるだけで恐ろしいのですが! ・れんじょうまことくんがいい仕事していたな、と思います。しかしセルバンテス伯爵は察しが良すぎるよ!「彼女は不幸な恋をしている」。察しが良すぎて、彼女の不幸を自分の不幸に背負ってしまう、そんな人でした。 ・個人的にはラストシーンには、フランシスコ、ロザリア、リンダ、ルイス伯爵、ラファエル、に加えてセルバンテス伯爵も出すべきだと思うんですよね。昨日の解釈の通り、彼はロザリアに「罪」を教えた人なので。そうして6人がすこしずつ互いを傷つけ、互いに罪を背負い、そして互いに愛し合う。そういう物語だと思っているので。 なんかぬるい箇条書きだなぁ。まとまりなくてすみません。 ショーの話はまた後日。タイムリミット!(最近いつもこれだね) |
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