2009年05月18日(月)
欲望にカラダが追いつかない


 この週末は土曜日:となみ茶、日曜日:昼観劇というスケジュールだったのですが、日曜観劇が終わったら、厳密には観劇中からありえないぐらいにgdgdに。ええー、別に今週忙しくなかったのに、たったこれだけでこんなにぐたぐたになるなんて(終演後に「言葉を捨てていいですか」と言うレベル=しゃべる気力ない)(つまり重症)。一緒に観ていたみーちゃん(アクアファイ部カミセン)に「六実さん、来週はこの辺でホテルとったほうがいいんじゃないですか?」と真顔で心配されました。い、いや、そこまでは、たぶん、大丈夫。




[となみ茶メモ]

 初めてオフでしゃべるとなみを見たのですがいろいろなことがクリアになりました。うつくしくて、聡明で、でもきさくで、ちょっと不器用でおっちょこちょいで。なんて愛すべき存在。ひとことで言えばかわいすぎた。こんなかわいい生き物をそばにはべらせている水夏希さんに本気で「ジェラシィィィィ!」(陰ソロ:水輝涼)


 びっくりしたのことはたくさんあったのですが、一番はとなみがマシンガンだったことです。すごいよくしゃべる。ふられなくてもしゃべる。司会の方もわかっているのか「ショーの話をどうぞ」「芝居の話をどうぞ」としかふってないのにとなみが次から次へとはなすはなすはなす、脱線しつつさいごには力技でまとめる感じで(笑)。質問→回答という形式でないので正直レポするのはしんどいのですが、覚えている限りメモ書き。相当意訳しているので、その辺は考慮してくださいませ。


・ゾロにしても岡っ引きにしても「もしかして先生方はわたしが男役をやりたがっていたと思っていた?」といぶかしむとなみ(笑)。わたしは宝塚の娘役が好きで、娘役らしいものをやりたくて宝塚に入ったのに、と。

・集合日には、今回新調の衣装のデザイン画が渡されるとか。それで岡っ引きの衣装を見たとなみ「……?水さんのが混ざってました」と隣にいたナツキさんに渡してしまったほど。それをそのナツキさんとさらに隣にいた御大に「それ、となみのだよ」とにやにやされて「ええ?」

・そんな岡っ引きで「調子に乗ってしまって」いるとなみ。いつぞやは草履が脱げて……と話の途中で「あ、千秋楽の話じゃないですから!」とフォローになってないフォローを(笑)。

・で、もどって草履の話。あるとき草履が両方ともスパーンと脱げてしまって、どうしようかと思ってたけど、今回のキャラクターならありかと、両手でそれを持ってそのまま「わー!」とナツキさんに迫っていったとか(笑)。

・さらに「調子にのってしまって」いる岡っ引き。上手でぎゃあぎゃあやっている時に、オケボックスに落ちそうになって、同じ岡っ引きのおっくんが「おい!しっかりしろ!(ちょう男前声)(真似るとなみも男前)」と片手でぐいっと引き上げてくれたとか。さすがに研12にもなってオケボックスには落ちたくなかった、と九死に一生を得たとなみ。

・最後なので初舞台から思い出を振り返ってみてください、的な質問から、初舞台ロケットの話。84は宙組お披露目の時で、いわゆるロケットのお姉さんはいなかったんだとか。初舞台生と先生だけで、完全に目隠しされた教室で(初舞台ロケットの稽古は稽古場披露までは隠さなくてはいけないトップシークレット)、厳しい稽古を繰り返していて。その時、中の一人が泣いてしまったとか。その子的には、泣いた事に皆も同調してくれて、皆で泣いて青春!みたいなのを期待していたのに「個性派ぞろいの」84、全員しれっと「それで」な反応だったとか(笑)。そして今でも同期会をする度にそのネタで盛り上がる、と(ひどい)(笑)。
 で、この話をしながら「(初舞台生の厳しさを)ほんとこのあいだのキミハブレイクみたいな感じで……って!ちょっと話脱線していいですか?」と、そこから「朝からステーキ」の話に。

・本当は収録はもっと長くて(前楽の日の夜だったらしい)(うわあ)、もっといい話もたくさんあったんですよ?それなのにステーキばっかり取りざたされてすっかりワイルドな感じで……とちょっと憤慨するとなみ。

・そもそもステーキは、ベルばらのプロローグの青きドナウの岸辺に、をノーブレスで歌いたかった。それで声楽の先生に(歌うための体力をつける方法を)聞くと「お肉、食べなさい」と。それで単純に「じゃあステーキで!」と(笑)。朝から、なのは今回の公演もそうだけれど、とにかく大休憩も化粧替えがあったりとかで食べている時間がない、それで単純に「じゃあ朝食べればいい」と。「それでお肉を焼いて、食べて(ここまで身振り手振りつき)……あ!タカラジェンヌは本当は霞をたべているんです!」遅いよとなみ(笑)。

・そんな風に脱線しつつ、もとの質問に戻って「というわけでいろいろあった12年間でした☆」うわあ、初舞台とステーキだけで12年間の思い出をまとめやがった!(爆笑)

・今回のフィナーレでのせり上がりからの場面が、本当今までにありえないぐらい長い場面で、娘役でこんなに長い場面をもらえて……と感無量になりつつ、でも稽古が大変だったと。振り付けの日、風邪気味だったとなみはマスクをつけたまま稽古していたら、「酸欠状態になってしまって!」と(笑)。

・で、最後にナツキさんと組む段になった時、ナツキさんが開口一番「……マスク、とったら?」「そおーーーーですよねー」と、指摘されて気づくとなみ。風邪とかいっている場合じゃないですよね、と。「そおーーーーですよねー」なとなみがものすごくらしかった!「しっかりした相手役さんでよかったです」的な事もゆってたよ(笑)。

・お茶会日の公演トラブルで、優男の場面でナツキさんのマイクが入らなくなったそう。一応スタンドマイクもあがってきたけれど、こういう時はまず相手がフォローする、と。それでその日のロリータちゃんは(自分のマイクでナツキさんの声が拾えるように)やたらひっつきむしだったとか(うわあ見たかった!)。

・今回は自分がナツキさんをフォローしていたけれど、逆に自分もフォローされることもあったとか。今回のレディゾロの衣装のように、娘役は胸元が開いた衣装はあまり着ないので、そこにつけたピンマイクがはずれてしまった。それをナツキさんがキスする時にこっそりつけてくれたとか。

・そんな風に宝塚の舞台で、そういうトラブルの時、相手役を、ひいては皆で一丸となって対処していくのが、本当にすばらしいな、と思うとなみ。

・今までで一番思い出に残っている役は、と聞かれて「皆好きですが、ブレンダちゃんが……」と。あの役でファンもすごく増えたんだとか。しかし「娘役らしい娘役」にあこがれて入ったのに、そんな体当たりな役ばかりで、と苦笑。とばされる役が多かったので、ドレスの下にニーパッドをつけて出た公演が7〜8回あったとか(笑)(グラフでも出てましたな)。ベルばらの時はさすがにとばされないだろう、と思ったら、子供を奪われる場面でとばされて(笑)。ちなみにローラもとばされていたけれど、あれはミニスカートなので、ニーパッドできませんでした、と(笑)。「そんなわたしが最後の公演では水さんをとばしているわけですが」……オチがついちゃったよ!(笑)

・プレゼント抽選がすごい当選数で、それで抽選箱から引いては名前を読み上げていくんですが、なんかそういう細かいのもいちいちおかしくてかわいい。一挙三十名、となったときは、がっと箱から引いて、自分でテーブルに縦横にきっちり並べて数え始めたり、当選品にサインを入れるとき、ポスカのインクがでなくて、ものすごい勢いでとんとんとんとんペン先をたたきつける様とか(包丁でたたいているのかっていう勢い)。

・お客様からのプレゼントはその日着ていたワンピース。目録を読み上げて、「今日のワンピースでーす」とえへへへ笑いながら舞台上で、下手に行って「ありがとうございまーす」と裾をつまんでおじぎ、上手に行っておなじようにお辞儀してさらに「わーい」と回転までしてた!

・歌のプレゼント。自分でもすごく気に入っている曲で、とカラマーゾフから「心の中の神」を。この曲ですっとグルーシェニカに入っていったのを見て、今更ながらああ、となみは本当に「役者バカ」(ほめ言葉)だったんだなぁと。岡っ引きでしきりに「調子に乗ってしまう」と言っていたし、グルーシェニカの話をしていて「でもあの笑い方はやりすぎだと思いましたが」とも言っていたし、本人そういうやりすぎ、調子にのりすぎ、というのをわかっているんだろうけれど、いざ舞台にあがると舞台の空気でぐわっとのっかっていってしまう。そんな役者バカ(ほめ言葉)だったんだなぁと。

・最後の挨拶で、今までをふりかえって(今まで)「いっぱい泣きました」(このときのふにゃーと泣き顔のとなみがちょうかわいかった)でも本当に今がしあわせで、しあわせで、と……すみません、ちゃんと覚えていないのですが、とにかく今がしあわせで、しあわせだからここから去るのが怖い、でもしあわせで。としあわせと感謝にあふれた言葉でした。

・そんな感じでしんみりした空気を払拭するように「最後にもう一曲、歌いながら退場します」と言ったので、てっきり「ビバゾロ」でも歌うのかと(明るい曲を歌うのかと)思っていたら、エリザから「わたしだけに」を。しかも最初は感極まって、歌い出せなかったとなみ。うわあもう前奏だけで泣きそうになったのに、もっと泣きたくなるじゃないか。そしてエリザベートとして「わたしだけに」を歌いあげて退場、のはずが出口にたどりついても曲の後奏が残っていて、「まだ曲が終わらない〜」とばかりに退場口でぴょんぴょん飛び跳ねたりおちゃらけたりして間を取るとなみ。もーかわいすぎて涙が出てくる。


 とにかく楽しかった。ほんと、ぜんぜん伝え切れていないと思うんですが、本当にかわいくて、うつくしくて、聡明で、おかしくて……ほんとにほんとに楽しかったです。今更ながらとなみがいなくなることが、すごく寂しかったけれど、でもそれ以上に楽しかったしかわいかった。いってよかったー!となみ好きだー!





 そしてナツキ担として、そんなとなみが傍にいてくれてほんとしあわせだったと思いました。そんなとなみず語りはのちほど(うっとおしいので予告しておきます)(笑)。




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